「Nexus 9」は8.9型で、久しぶりにHTCが作ったタブレット。64bitプロセッサ(NVIDIA Tegra K1 Denver)を搭載した初めてのNexus端末です。OSは64bitアーキテクチャ対応のAndroid 5.0を備えていました。
広い画面はAndroid 5.0で新登場の「マテリアルデザイン」を味わうのにちょうどよい感じでした。「Android 7.0 Nougat」にアップグレードできる最古の端末です。日本では2014年11月に発売されました。
「Nexus Player」もNexus Qに匹敵する「あれは何だったんだろう?」な端末です。STB型のメディアプレーヤーで、OSは「Android TV」を備えています。ハードウェアはASUS製です。日本では2015年1月に1万2800円で発売されました。
そういえば、Googleは「Google TV」というTVプラットフォームを立ち上げて、ソニーやLG Electronicsを巻き込んだ末、Android TVに統合したということもありました。ちなみにAndroid TVはまだ現役で、最近Xiaomiが「Mi Box」で採用しました。
いよいよNexusブランド最後のスマートフォン(その1)です。「5X」なのは5.2型だという意味もあるような、ないような……(XにはNexusブランドのコアという意味を込めたそう)。LG Electronics製の端末です。
2015年9月の発表と同時に日本でも予約受付が開始されたので、私も買いました(今使っています)。初めてのUSB Type-Cポート端末ということで、たくさん持っているモバイルバッテリーやら充電ケーブルを使うのに変換ケーブルを買わねばならず、当時は短いケーブルがまだ出ていなくて結構苦労しました。
Nexus 5Xと同時に発表された「Nexus 6P」は、Nexusブランド最後のスマートフォン(その2)。6型(5.7型だけど)のディスプレイを採用しています。Pは「Premium」の頭文字から取ったそうです。中国HuaweiとNexusで組むのは、これが初めて(そして多分、最後)でした。
128GBモデルもあったり、お値段もプレミアムだったりと、それまでの手軽に素の(バニラ)Androidをいち早く使えるNexusシリーズ、という位置付けから少しズレた感じでした。このころ既にPixelの構想が始まっていたのでしょう。
10月4日のプレスイベント直前には、Pixelブランドの新しいスマートフォンだけでなく、Huawei製の新しい「Nexus 7(2016)」(仮)も発表されるといううわさがありました(結局、発表されませんでしたが)。
一説によると、GoogleはPixelシリーズも最初はHTCではなくHuaweiに頼もうとしたけれど、企業ロゴを表示しないなどの条件をHuaweiが飲めずに実現しなかったとか。それでNexus 7(2016)も中止になったのかもしれません。
個人的には「ユーザーの嘆きの声がGoogleに届いて、最後にNexus 7(2016)を出してくれればいいのに」と思ってはいますが、それもかなわなそうです。
Pixelが日本で出たら買う気まんまんではありますが、看板機能である「Googleアシスタント」がまだ日本語に対応していないので、日本で出るのはまだ少し先になりそうです。それまで、Nexus 5Xを大事に使っていきます。
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