40テラで始める「もう整理なんかしない!」という超データ整理術富豪ストレージのススメ(4/4 ページ)

» 2017年01月06日 00時00分 公開
[瓜生聖ITmedia]
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一極集中だからこそバックアップ

 このようにデータの集約を進めていくと、DiskStationは非常に重要なデータサーバとなっていく。そのデータが失われたときの損害は計り知れない。昨今の地震の頻発状況を考えると、できる限り遠隔地にバックアップを取っておきたい。

 Glacier BackupはAmazon Glacierにバックアップすることができるパッケージだ。Amazon Glacierは取り出しに非常に時間がかかるというデメリットはあるものの、1GBあたり月0.004米ドル(約0.47円)と、非常に安価に保存できるサービスである。取り出しには別途料金が必要になるが、一般にAmazon Glacierは万が一のためのバックアップとして利用するもの。取り出しを行うときはほぼ、非常事態であるので多少の追加費用がかかっても復旧できることは非常に心強いだろう。

AWSアカウントにログインし、サービスからIAMを選択

ユーザーを追加を選択。任意のユーザー名を入力し、アクセスの種類では「プログラムによるアクセス」にチェックを入れる

アクセス権限では「既存のポリシーを直接アタッチ」をクリック。ポリシー名「AmazonGlacierFullAccess」にチェックを入れる

内容を確認したら「ユーザーの作成」をクリック

アクセスキーIDとシークレットアクセスキーが生成される

DiskStationのGlacier Backupの設定画面からバックアップ>操作>作成を選択

先ほど生成したアクセスキーIDとシークレットキーを入力

バックアップ対象フォルダを選択して……

スケジュールを選択する。GlacierのアクセスキーID、シークレットキーを取得するところ以外は一般的なバックアップなので特に迷うところはないだろう

「必ずここにある」という安心感

 データをとりあえず取っておく、それも1つの場所に集約する、ということは、探すところが1カ所でよい、ということでもある。これは“断捨離”からさかのぼることさらに17年、1993年発行の野口悠紀雄氏著「『超』整理法」で提唱された「ポケット一つ原則」と同じことだ。保存場所を1つにすれば「必ずここにある、ここになければない」という明確な基準を設けることができ、延々とあらゆる場所を探し続けなくて済む。

 大容量ストレージによる「整理しない」富豪的整理法。2017年の始まりに是非、挑戦してみてはいかがだろうか。

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