15.6型ノートPCが3万円台!? 「乃木坂46 CM限定モデル」はどれだけ使えるのか(2/3 ページ)

» 2017年01月26日 19時57分 公開
[石川ひさよしITmedia]

Braswellをベースに2.5インチSSDやSO DIMMなど汎用規格を採用

 さて、MB-B502Eがどのようにコストダウンを図っているかは外観から見えてくるが、内部システムも同様にコスト重視の構成になっている。ただし、激安を狙いつつ15.6型の大画面とメリハリが付けられているように、パフォーマンスを左右する部分でも同様のメリハリが付けられている。

 まず、CPUはIntelの「Celeron N3160」を採用している。メインストリームノートがCoreシリーズをベースとしたCPUを採用しているのに対し、本製品はAtomをベースとした低価格、省電力向けだ。当然、パフォーマンスも抑えられているものの、コードネーム「Braswell」と呼ばれるCeleron N3160は、クアッドコアCPUであり、4コア/4スレッドの同時処理が行える。また、動作クロックは定格が1.6GHz、バースト時が2.24GHzと、4コアCeleron N3000シリーズの中では高クロックだ。Coreシリーズのような、どのような用途にも使えるパフォーマンスはないが、普段、Webブラウジングやメール、オフィス系アプリケーションで文書を作成するような用途なら大丈夫だ。

CPU-Zから見たCeleron N3160

 GPUはCPUに統合されたIntel HD Graphics 400を利用する。こちらもCoreシリーズに統合されたGPUに比べれば簡易だが、動画の再生支援機能や、トランスコード時に使えるハードウェアエンコーダーを搭載しており、GPUやCPUへの負担を和らげている。

GPU-Zから見たIntel HD Graphics 400

 メモリはPC3-12800、DDR3L-1600の4GB SODIMMを1枚搭載している。必要最小限といった印象だが、ポイントはオンボードではなくメモリスロットを搭載しているところにある。スロットは2基で最大8GBまで拡張可能だ。Celeron N3160はデュアルチャネルに対応しているので、4GB×2枚に拡張すればとくにグラフィックス性能面でパフォーマンスの向上が見込める。

メモリはPC3-12800(DDR3-1600)の4GB(1枚)

コントロールパネルのシステムを見たところ。OSはWindows 10 Home 64bitなのでメモリ増設も現実的

 ストレージにはSerial ATA 3.0接続の2.5インチSSDを採用している。まず、SSDを採用していることでデスクトップのレスポンスはHDD搭載モデルと比べて格段に速い。そして容量が240GBあるので、普段使いのアプリケーションを入れてもそこそこの余裕がある。なお、以前の低価格ノートであればオンボードであることも多かったが、本製品は汎用品。例えば容量が足らなくなった時、交換できるというのは大きなメリットだ。

出荷状態での空き容量は206GBと十分なもの

プリインストールソフトも電源管理やファンの制御ソフトとセキュリティソフト程度で必要最小限

マウスコンピューターのノートではお馴染みの「CONTROL CENTER」。静音、省電力、パフォーマンス、エンターテイメントの4つのプリセットを選べば、その下の各種設定が簡単に切り替わる

 このように、メモリとストレージに関して、一般的な規格を採用しているところのメリットは大きい。PCスキルが向上したところで、これらをアップグレードすればパフォーマンス不足や容量不足を改善することができる。この点で、思っている以上には長く使えることだろう。

左下には2.5インチSSD、右下と中央にメモリスロットがある

 ハードウェアに関して、BTO項目も紹介しておこう。CPUやグラフィックスなどは固定だが、先の通りメモリとストレージが汎用規格品ということもあって、最初からメモリを8GBにしたり、ストレージにもっと余裕を持たせるといったカスタマイズには柔軟に対応する。

 そのほかOSのグレードやOfficeを含むソフトウェア、周辺機器も同時に選択が可能。なかでも特徴的なのがWindows Hallo対応USB顔認証カメラ。これは同社の「CM01」で、液晶天板などに装着しておけば、Windowsへのログイン時に顔認証が利用でき、わずらわしいパスワード入力から開放される。いちおう、子供用PCとして、PCの作法を教える点ではパスワード入力のほうが適していると思われるが、2台目のPCなどでログインの手間を省きたいなら導入を検討してみてもよいだろう。

 インタフェースの面では、HDMI、アナログRGB、USB 3.0×2、USB 2.0×2、1000BASE-T LAN、ヘッドフォン(光出力共用)、マイク、マルチカードリーダーと、一通りそろっている。これらの端子は左右側面に置かれ、前後にはアクセスLEDのほかはない。そのほかでは、液晶天板に100万画素のWebカメラを搭載している。

左側面にはACジャック、HDMI、USB 3.0×2、マイク、ヘッドホン端子。右側面にはUSB 2.0×2、メモリカードリーダー、アナログRGB、LAN端子

前面は左端にステータスLEDがあるのみ。背面は中央がバッテリーで、そのほかの端子はない
マウスコンピューター/G-Tune

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月18日 更新
  1. ついに8K対応した「Insta360 X4」の画質をX3と1インチ360度版で比較 今買うべき全天球カメラだと確信した (2024年04月16日)
  2. バッファロー製Wi-Fiルーターに脆弱性 対象機種は今すぐファームウェア更新を (2024年04月17日)
  3. 「JBL GO 4」でBluetoothスピーカーデビュー! 累計出荷台数5700万台を突破した人気製品の最新モデルを試す (2024年04月17日)
  4. SwitchBotのミニプラグに不具合 「断続的にオン/オフを繰り返す、異音」などで該当製品の交換を呼びかけ (2024年04月17日)
  5. AI対応でCore Ultraよりも高いパフォーマンスをアピール! 企業PC向け「Ryzen PRO 8000シリーズ」登場 (2024年04月16日)
  6. Synology「BeeStation」はNASより便利な一面も 家族の“秘密”も守れるストレージ、共有リンクや写真管理もある (2024年04月16日)
  7. 「ASUS ZenScreen MB16QHG」は従来モデルの弱点を解消した高評価の16型モバイルディスプレイだ (2024年04月16日)
  8. あなたのPCのWindows 10/11の「ライセンス」はどうなっている? 調べる方法をチェック! (2023年10月20日)
  9. 無線LANルーター「Aterm」シリーズの一部に複数の脆弱性 設定変更や買い替えをアナウンス (2024年04月11日)
  10. NVIDIA、Ampereアーキテクチャを採用したシングルスロット設計のデスクトップ向けGPU「NVIDIA RTX A400/A1000」を発表 (2024年04月17日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー