さて、簡単にお絵描きまでできたので、まとめていきますね。
好きな点
人によっては難点となり得る点
好きな点
人によっては難点となり得る点
……といったところでしょうか。
今までの筆圧ペンつきのWindowsタブレット機は、複数買いましたが、実際に使ってみると残念な結論になる場合が多かったです。
それが、Surface Proでついに、きちんと真面目にお絵描きできるものになったと思います。Microsoftが新SufraceペンやSurface Studioなどで、この分野に本気で取り組む気になっていることを示してくれたのも本当にうれしいです。
一方で、ペンの完成度という面ではワコムやAppleにはあと一歩か二歩……というのも実用してみた正直な感想で、将来あるかないかは知りませんが「真・Surfaceペン」に期待したいと感じています。
iPad Pro 10.5は先代の9.7インチの軽快さを犠牲にせずに、Apple Pencilの持ち前の高性能をより生かせる出来になっていますし、モバイルデバイスで絵を描きたい人には決定版と言える製品だと思います。実際に、先代の12.9インチを持っている身としても真剣に欲しくなります。
ただ、iPad Pro全体に言えることですが、本体とペンの性能が優れているのに、iOSや、そのシンプル志向が、できることの限界を下げてしまっているように思えます。シンプルの良い面というのも多分にありますし、楽しさもその重要な一面でしょう。ですが、こんな魅力的な性能を見せつけられてしまった以上、自分はフル機能を望むことをやめられません。まずはiOS 11から……アプリもOSも、シンプルとフル機能の選択肢が得られるときが来るといいですね。
さて、こうして並べて使ってみると、比較することに強い意味を感じないほど、両者個性的な強みをもっていました。その一方で、お絵描きという用途で両者が同様に、楽しくマッシブな作業に耐えうるパワーと繊細さ備えているのも確かです。かたや大きなパソコンから降りてきたタブレット、かたや小さなスマホから上ってきたタブレットがです。ついにここで出会ったんだ、処理能力やできることがついに交わり始めたんだと感じます。今年はスマホ用のARMプロセッサでx86のアプリまで動くフル機能のWindows 10のニュースもありましたし、モバイルとデスクトップの垣根が消える、まさに旬のタイミングなんでしょう。
そんなことを考えながら両者を試せて本当に楽しかったです。
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