Appleオリジナル番組「Planet of the Apps」が面白いのに全然注目されていない件:アップルPickUp!(2/2 ページ)

» 2017年08月29日 20時58分 公開
[らいら,ITmedia]
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色々な意味でAppleらしい番組

 本番組はAppleが初めて独自で製作・配信する肝いりのオリジナル番組です。審査員は実業家のグウィネス・パルトロー、ジェシカ・アルバ、ウィル・アイ・アム、起業家のゲイリー・ヴェイナチャック。ベンチャーキャピタルはSnapchatに最初に投資した企業としても知られるLightspeedと豪華な布陣です。

 キャストだけでなく参加者も、性別、人種、年齢、障害などバッググラウンドはさまざまで、多様性を重んじるAppleらしさが出ていました。ジェンダー格差やセクハラ問題などが取り沙汰されるシリコンバレー界隈ですが、この番組ではすべての人にアイデアを形にするチャンスがあることを示しています。

洋画だけでなくオーディション番組でもポリティカル・コレクトネスは大事ってことですね

 最初は「iOSアプリ開発者の増加と文化的醸成を狙うAppleのプロモーション色が濃い番組だな」とうがった見方をしていましたが、勉強になる気付きが多く単純に面白かったです。

 例えば、開発者たちは、アプリを広めたいがためにすぐにインフルエンサーを起用したがります。それに対し起業家のゲイリー・ヴェイナチャックは、「インフルエンサーは有名人みたいなものであって、販売の達人ではない。インフルエンサーマーケティングに販売スキルは不要だ」と忠告。初期のターゲットを再設定するよう促します(エピソード10)。

 インフルエンサーの起用はシリーズ内でたびたび起こりますが、そのWebマーケティング事情を逆手に取ったアプリがエピソード7に登場。インフルエンサーを利用するのではなく、彼らの価値を高め、既存のプラットフォームを生かすアイデアにはうなりました。

スタートアップのリアルが垣間見えるので、アプリ開発に興味のある日本の若者のためにも、AbemaTVあたりでリメイクしてほしいですね。コメント実況と相性よさそうですし

 プレゼンから資金調達までテンポよく編集されていますが、エンタメ性は少なく割と淡々と進むので、万人受けはしないかもしれません。ただ専門用語がバンバン飛ぶリアルなビジネスシーンがのぞけるので、アプリ開発や起業の勉強に最適。技術用語にはきちんとテロップで解説も出ます。

番組内で紹介されたアプリは、そのままApp Storeの特集ページからダウンロードできます。これもプラットフォームを持つAppleならではの展開ですね

 「Planet of the Apps」はApple Music会員であれば全編視聴できます。さらに8月からは、アーティストが車内で歌いながら街をドライブする番組「カープール・カラオケ」の配信も始まりました。動画配信サービス戦国時代において、Appleはどんなオリジナル番組を製作していくのか、今後の展開に注目です。

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