先週、IntelからCore Xシリーズの上位モデル「Core i9-7920X」が登場した。これまでの最上位「i9-7900X」(10コア/20スレッド)の1つ上に位置づけられるCPUで、12コア/24スレッド、44レーン構成となる。クロック数はベース2.9GHz/ターボ4.3GHz。税込み価格は14万円弱から15万円弱の間となる。
LGA 2066対応の最上位モデルとなるが、初動はいまひとつの様子。パソコンSHOPアークは「i9-7900Xなどが登場してまだ2カ月弱しか経っていませんし、先々にはさらに上位モデルの投入も予定されているので、なかなか手を出しづらいところなのかなと思います。価格や性能的にRyzen Threadripper対抗でラインアップしておく必要があるんでしょうけど」と淡々と話していた。
対抗と目されているRyzen Threadripperのほうも動きがあった。既報の通り、日本AMDは、8月30日までに1950X/1920Xを初動価格付近で購入した人を対象に現行価格分との差額に相当するQuoカードを配布すると発表。1950Xなら1万8000円分、1920Xなら1万3000円分となる。受付期間は9月25日までだ。
複数のショップでこの措置の告知が行われたが、全体的に反応は薄い様子。ドスパラ パーツ館は「元々詳しい人が買っていく製品なので、状況をつかんだうえで直接アプローチしているのかもしれません」と推測していた。
ただし、思わぬところで不審も生じているようだ。別のショップは「告知している日本AMDのツイッターアカウントを疑う人がいるんですよね。ノベルティを撮影したような微妙なアイコンをつかっていますし、公式サイトのほうにはQuoカードの情報がありませんし。調べてみれば日本AMDときちんとひも付けされるんですが、確かに微妙です。価格改定に対する措置としても異例ですし、いろいろなところで“引かれて”いる感はあります。正直、私も同感です……」とこぼしていた。
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