富士通と富士通クライアントコンピューティング(FCCL)は1月16日、法人向けPCの新製品を発表。合わせて両社は同日、東京都内で「富士通パソコン商品戦略説明会」を開催した。発表会では、法人向けPCの新製品と2017年10月・12月に発表された個人向けPCの新製品が披露された。
FCCLといえば、2018年度第2四半期(4〜6月)中に株式の一部がLenovoと日本政策投資銀行に譲渡され、富士通を含む3社による合弁会社となる予定。手続きが完了すると、出資比率面でFCCLはLenovoグループの一部となる。
「FMV」「CELSIUS(セルシアス)」を擁する富士通のPC事業は、これからどうなっていくのだろうか。
発表会の冒頭、FCCLの齋藤邦彰社長は富士通PCの歴史を紹介した。
富士通のPC事業は1981年に始まった。初号機「FACOM 9450」以来、現在に至るまでいろいろな“世界初”を打ち立ててきたという(いずれも当時)。
齋藤社長は「このようなチャレンジは、今後も続けていきたい」と語り、「匠(たくみ)」として技術を磨き、「疾風(はやて)」のごとく適切なタイミングでユーザーに届けるという姿勢は、今後も変わらないことを強調した。
FCCLは国内にPC製品の開発拠点、製造工場、コールセンター・修理センターを持っている。また、同社はドイツにも研究開発拠点や製造工場を構えている。
研究開発拠点では、法人ユーザーを対象に既存製品をベースとする「個別仕様仕立て」はもちろん、ユーザーオリジナルの「専用モデル」にも対応できるような体制を整えているという。また、製造工場では高品質かつ迅速に製品を届けられる体制を取っているという。
齋藤社長は、「スーパーバリューチェーン」と呼ぶこれらの拠点を「どんどん進化させていく」と語り、今後も拠点の維持・強化に努めることを示唆した。
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