前回お伝えしたとおり、Cofee Lake世代Core i5の在庫状況は潤沢とはいえないまでも回復傾向にあり、先週もより買いやすくなっていた。その動きと反対に品薄感が目立ってきているのがグラフィックスカードだ。
各ショップのグラフィックスカード売り場をみると、広い範囲で歯抜けになっているのをよく見かける。特定のGPUだけでなく、ミドルレンジからハイエンドまで、RadeonもGeForceもおしなべて同じ様相だった。
いずれもマイニング需要の高まりによる動きなのは明らかだ。オリオスペックは「大容量の電源ユニットやライザーカード、マイニング向けマザーもすごい勢いで売れています。(マイニング需要に火がついた)2017年5〜7月ごろと変わらないかも。ただ、そのときよりマイニングのバリエーションが増えていて、ターゲットになるGPUは確実に増えています」と分析する。
先週はASUSTeKからRadeon RX Vega 56搭載のオリジナルクーラーモデル「ROG-STRIX-RXVEGA56-O8G-GAMING」が税込み9万5000円前後で登場しているが、パソコンSHOPアークのように「告知すれば店頭に並べる前に売り切れてしまうので」とひっそり新製品コーナーに並べるショップもあったほど。実際、週明けを待たずにほとんどのショップで売り切れとなっていた。
この傾向について、某ショップは「マイニングブームは世界規模で起きているのでメーカーの供給が追いついておらず、購入制限をかけても歯止めがかからないです。せっかく“Coffee i5”が買いやすくなったのに、普通の目的で自作したい人が手を出しづらくなっているのは辛いものがありますよね」と難しい顔をしていた。
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