スマートホームスキルとカスタムスキルは全く別のプログラム故、セットアップもそれぞれについて(つまり2回)行う必要がある。手順をざっくりチェックしておこう。なお家電製品(今回の例ではエアコン)は、この時点で既にスマートリモコンから操作可能になっているものとする。
まずはスマートフォンの「家電リモコン」アプリを起動してログイン。「Amazon Alexaの設定」から「カスタムスキルを選択」を選び、Alexaから操作したい家電を選ぶ。エアコンを選んだ場合、温度設定のオプション画面が表示されるので選択し、操作を完了させる。
続いて「Alexa」アプリを起動し、スキルを探して有効化する。今回はカスタムスキルを利用するので、「スマート家電コントローラ用スマートホーム」ではなく、「スマート家電コントローラ」を選択する。指示に従って家電リモコンのメールアドレスとパスワードを使って認証を行い、リンクが完了すると操作可能になる。
と、テキストで書くと簡単なのだが、実際にはあちこちにトラップが潜んでいる。1つは後半、Alexaアプリからスキルを選択するところで、前述のように「スマート家電コントローラ用スマートホーム」ではなく「スマート家電コントローラ」を選ばなくてはいけないのだが、注釈をよく読んでいないと、検索して最初に出てきた前者を選んでしまいがちだ。
また家電リモコン側で設定を終えてAlexaアプリに切り替える際、「Amazon Alexaアプリを起動する」ボタンの下にもう1つ「完了」ボタンがあり、どちらを押してよいのか迷いがちだったり、家電リモコンで付けた家電製品の名前がAlexaでは反映されなかったりと、細かいところを見ていくとつまづきやすいポイントは多岐にわたる。
これらのほとんどは、説明や注釈がどこかに書いてあるのだが、いかんせんその量が膨大なので、全部目を通すとなると逆に混乱しかねない。じっくりとそれらを読むのが苦にならない人はそれでもよいが、そうでない人はいったん試してみて、うまくいかなければ登録を解除してAlexaとの連携を最初からやり直すくらいのつもりで行った方が、ゴールに早くたどり着けると思う。
スマートホームスキルの登録方法は、カスタムスキルよりもさらに複雑だ。というのも、Alexaでスキルをインストールした後に、デバイスの検出を行う必要があるからだ。
まずはカスタムスキルと同様、スマホの「家電リモコン」アプリを起動してログイン。「Amazon Alexaの設定」から「スマートホームスキルを選択」を選び、Alexaで操作したい家電を選ぶ。エアコンを選んだ場合、温度設定のオプション画面が表示されるので選択し、操作を完了させる。画面のデザインこそ異なるが、この辺りのフローはカスタムスキルと同じだ。
続いてAlexaアプリを起動し、スキルを探して有効化する。今度はスマートホームスキルを利用するので、「スマート家電コントローラ」ではなく、「スマート家電コントローラ用スマートホーム」を選択する。指示に従って家電リモコンのメールアドレスとパスワードを使って認証を行い、リンクを完了させる。
続いてAlexaアプリを開き、デバイスの検出を行う。具体的には、Alexaアプリで「スマートホーム」を開いて「デバイスの検出」を実行する。今回の例だと「エアコン」というデバイスが検出されるので、ここでようやく、音声コマンドによる電源オン・オフができるようになるというわけだ。
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