ついに来た次世代GPU! 「GeForce RTX 2080 Ti」「同2080」の性能を確かめる(3/6 ページ)

» 2018年09月20日 18時51分 公開
[石川ひさよしITmedia]

RTX 2080 Tiはさすが次世代の性能。RTX 2080もGTX 1080 Tiに並ぶ

 検証環境だが、RTX 2000シリーズの2製品とGTX 1080については同一とした。しかし、GTX 1080 Ti環境については機材調達の関係で、今回はマウスコンピューターの「NEXTGEAR i680」プラチナモデルの水冷版特別モデル(Core i7-8700K+Intel Z370マザーボード)を利用している。

 SSDとメモリに関しては統一したが、マザーボードやクーラー、電源といったパーツが異なるので、消費電力計測は若干誤差が大きく、その他のテストもブーストの効き方に多少違いが出ている可能性がある。

 もっとも、NEXTGEAR i680の水冷の方がブーストが効いていることも考えられる。なお、NEXTGEARシリーズについても、RTX 2000シリーズ搭載版の計画が進められているという話があるので、グラフィックスカード交換ではなくBTOとして一気に入手したい方は要チェックだ。

 まずは新旧世代を同一条件とした場合にどのくらい性能が向上しているのかを確認しよう。

3DMark

 3DMarkの結果は、やはりRTX 2080 Tiが頭一つ抜け出ている。RTX 2080についてはなかなか興味深い。全般的に見ればGTX 1080 Tiと対等かやや上である。ただし、逆転されているのはDirectX 11の高解像度テストであるFire Strike ExtremeとUltra。DirectX 12のTyme Spyテスト2つはRTX 2080が上回った。

3DMark(Overall)の結果
3DMark(Graphics)の結果

Tom Clancy's Ghost Recon Wildlands

 RTX 2080 Tiは他を圧倒するが、3840×2160ピクセルの「ウルトラ」画質ではそれでも47.21fpsだった。映像としてはプレイには十分なので、これを試してもよい。1920×1080ピクセル推奨の「ウルトラ」画質が3840×2160ピクセルでもそれなりにスムーズなのは驚異的である。3840×2160ピクセルで最小フレームレートでも60fps超を狙うなら「高」画質だ。

 RTX 2080は3840×2160ピクセルだとGTX 1080 Tiよりもやや下、2560×1440ピクセル以下は上だ。ただし、最大・最小フレームレートまで見ると、GTX 1080 Tiより幅が狭く、特に最小フレームレートがGTX 1080 Tiよりも高いことで「ウルトラ」画質の30fps超という点を考慮すれば余裕が大きいように見える。

Tom Clancy's Ghost Recon Wildlandsの結果

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