Yoga搭載E Ink専任研究員に「親指シフトキーの対応は?」と聞いてみた(2/2 ページ)

» 2018年10月05日 08時58分 公開
[長浜和也ITmedia]
前のページへ 1|2       

Yogaで初めてS型番のモデルが登場

 「Yoga S730」は、今回のYogaブランドの変更に伴って登場したモデルだと櫛田氏は説明する。「これまでのYogaはConvertibleの“C”をつけていたが、今回のブランドコンセプト見直しによって、初めてSlimの“S”をつけたモデルが登場した」(櫛田氏)

 アピールポイントは最薄部6.5mm、最厚部でも11.9mmの薄いボディー。加えて、1.1kgで約12時間のバッテリー駆動、ディスプレイの左右で3.62mmの狭額ベゼル、Dolby Atmos、Dolby Visionを導入した視聴環境、3基のUSB Type-Cの搭載、1時間で80%充電可能なクイックチャージ機能などが特徴として取り上げられている。

Yoga S730
デザインと軽量長時間バッテリー駆動を重視したシェルタイプノートPCだ
主な仕様と出荷時期、想定価格

 櫛田氏が「Yogaシリーズの最上位モデル」と説明する「Yoga C930」では、Dolbyと共同で開発したディスプレイヒンジにツイーターを組み込んだ「サウンドバーヒンジ with Dolby Atmos」や上位構成で4K(3840×2160ピクセル)解像度とIPSパネルを採用したディスプレイなど、コンテンツ視聴に適した仕様を強調した。

 加えて、本体に用意したペンホルダーやプライバシーシャッターのスライド、指紋センサーがそれぞれボディーデザインに影響を与えていないことや、従来のディスプレイ360度回転タイプのPCがタブレットモードでデザインに違和感があったのを、Yoga C930では、側面の角度を360度回転した状態でそろえるようにすることでタブレットモードでも一体感が出るようにしたことなど、デザイン面の工夫も訴求している。

4K解像度ディスプレイにヒンジ組み込みのツイーターと底面組み込みのウーハーなど、Dolbyと協力して構成した視聴システムが特徴のYoga C930
底面側から見たシステムボード。手前両側に見えるのがウーハーユニット
これまでタブレットモードにすると側面の形状がそろっていなかったのが(左)、Yoga C930では形状を改良して一体感が出るようにしている(右)
本体に備えたペンホルダーもデザインに影響しない形状にしている
Yoga C930の主な仕様と出荷時期、想定価格

E Inkの手書きは「大事なことを伝えやすい」

 説明会にはゲストとして「Different is betterを最もよく体現している人」と河島氏が紹介する西野亮廣氏が登場した。西野氏は事前に使用したYoga Book C930について「移動中に絵を描く仕事をする機会が多いので、薄くて軽いPCが持ち運びに一番いい」と感想を述べた後、ステージ上では実際にYoga Book C930を使ってE Inkに手書き入力をしながら「ペンを使った手書き入力では筆圧に気持ちが反映するので、大事なことを伝えやすい」と語った。

 また、E Inkで入力したイラストをアプリケーションにキャプチャーしてPCで着色など加工した上で相手にすぐ送信できることや、手書き文字をアスキーコードで認識してデジタル化できることなどを体験して、その便利さを評価していた。

「Different is betterを最もよく体現している人」西野亮廣氏が登場
「ペンを使った手書き入力では筆圧に気持ちが反映するので、大事なことを伝えやすい」
手書きの「西野」を認識してテキストデータの「西野」が入力された
前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年05月11日 更新
  1. 新型「iPad Pro」がM3チップをスキップした理由 現地でM4チップ搭載モデルと「iPad Air」に触れて驚いたこと (2024年05月09日)
  2. 「M4チップ」と「第10世代iPad」こそがAppleスペシャルイベントの真のスターかもしれない (2024年05月10日)
  3. Minisforum、Intel N100を搭載したスティック型ミニPC「Minisforum S100」の国内販売を開始 (2024年05月10日)
  4. 個人が「Excel」や「Word」でCopilotを活用する方法は? (2024年05月08日)
  5. “NEXT GIGA”に向けた各社の取り組みやいかに?──日本最大の教育関連展示会「EDIX 東京」に出展していたPCメーカーのブースレポート (2024年05月09日)
  6. NECプラットフォームズ、Wi-Fi 6E対応のホーム無線LANルーター「Aterm WX5400T6」 (2024年05月09日)
  7. ASRock、容量約2Lの小型ボディーを採用したSocket AM5対応ミニベアボーンPCキット (2024年05月10日)
  8. SSDの“引っ越し”プラスαの価値がある! 税込み1万円前後のセンチュリー「M.2 NVMe SSDクローンBOX」を使ってみる【前編】 (2024年05月06日)
  9. これは“iPad SE”なのか? 新型iPadを試して分かった「無印は基準機」という位置付けとシリーズの新たな幕開け (2022年10月24日)
  10. Core Ultra 9を搭載した4型ディスプレイ&Webカメラ付きミニPC「AtomMan X7 Ti」がMinisforumから登場 (2024年05月08日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー