11月2日、「Coffee Lake Refresh-S」ことIntelの第9世代Coreのハイエンドモデル「Core i9-9900K」と「Core i7-9700K」が売り出された。税込み価格は順に6万6000円前後と5万2000円弱。どちらも少数の入荷で、週末を待たずに品薄化したが、特にi9-9900Kは予約や抽選分でほぼ全てが売り切れてしまい、店頭で買える在庫は見かけなかった。
2モデルともLGA 1151ソケットに対応するCPUで、i9-9900Kは8コア・16スレッド、i7-9700Kは8コア・8スレッドの構成。ベースクロックはともに3.6GHzで、ブースト時の最高クロックはi9-9900Kが100MHz大きい5.0GHzとなる。内蔵GPUに「Intel UHD Graphics 630」を内蔵し、TDPが95Wで、PCIe(3.0)レーン数が40という点は共通している。
販売前に行列ができたTSUKUMO eX.は「ずっと狙っていたコアな人たちの取り合いになりました。i9-9900Kは抽選、i7-9700Kは希望者全員に販売した形です」という。他にも開店時の行列分で在庫切れしたというコメントを複数聞いた。
i9-9900Kの購入パターンとしては、Z390マザーとセットではなく単体というユーザーが多い様子だ。パソコンSHOPアークは「Z390のハイエンドマザーを先に調達して、i9-9900Kをずっと待っていたという人が多いのかなと思います」と話していた。
そして、各ショップを回って印象的だったのは、新世代ハイエンドが登場した高揚感がほとんど感じられなかったことだ。某ショップは「2回延期してようやくですし、数量も全然ですからね。どれだけ機会損失してくれるんだと……。まあ、やっと登場したということでよしとします」と疲れ気味に語る。
再入荷のめどが立っているというコメントは聞かなかったが、i9-9900Kについても「早ければ11月中旬」から「年末にはまあ大丈夫な状態になるらしい」などの情報はあり、今後の供給状況についてそこまで絶望視はされていない。
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