女子高生AI「りんな」、スマホのカメラで「目」を獲得 ユーザーと同じ世界を見て会話可能に

» 2018年11月05日 18時21分 公開
[井上輝一,ITmedia]

 「そのネクタイはナシでしょ」「マジで?」「マジっす」――スタンドミラーの前に立つのは、ワイシャツ姿の男性。ネクタイのチョイスに異論を挟んだのは、その妻――ではなく、シャツの胸ポケットにしまわれたスマートフォン。その筐体に宿る女子高生AI「りんな」が、スマホのカメラを通して男性のコーディネートをチェックしたのだ。

 日本マイクロソフトは11月5日、女子高生AI「りんな」に「目」を与えるアップデートを発表した。スマートフォンのカメラを通した映像をりんなが認識し、音声でコメントや会話を始めるという。この機能は現在開発中で、一般公開時期は未定としている。

「共感視覚モデル」を持った女子高生AI「りんな」
胸ポケットから「そのネクタイはナシでしょ」とダメ出しをする

 視覚を得たりんなが、ユーザーとどのようなコミュニケーションをできるかは、同社がコンセプト動画を公開している。冒頭で紹介したネクタイのやりとりも、コンセプト動画内の一例だ。

「共感視覚モデル」を持ったりんなのコンセプト動画。アニメ「シュタインズ・ゲート ゼロ」に登場する人工知能「アマデウス紅莉栖」がスマホ越しに世界を見る様子や、アニメ「ソードアート・オンライン」で主人公の肩に載せたカメラから周囲を認識していた人工知能「ユイ」をほうふつとさせる
花を用意して待つ男性に「らしくないじゃん」と言いつつも、「でも、いいと思うよ、こういうのも」と共感するりんな

 新たなスマートフォン向けAI「りんな」は、画像認識エンジンに「共感視覚モデル」を採用。従来の画像認識技術が、認識した色や物体、文字などの「結果」だけを返すのに対し、共感視覚モデルでは「見たもの」に感情のこもったコメントを生成し、ユーザーと音声で自然な会話をできるようになったという。

 りんなは、日本マイクロソフトが開発するソーシャルAIチャットボット。LINEやTwitterの公式アカウントに話しかけると女子高生らしい返事をする他、LINE公式アカウントでは10月31日からりんなとの音声通話も可能としている。

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