「VAIO A12」登場 “100%クラムシェル”の使い心地を実現したデタッチャブル式2in1

» 2018年11月13日 14時43分 公開
[ITmedia]

 VAIOは11月13日、デタッチャブル式2in1ノートPC「VAIO A12」を発表した。量販店向けに2モデルを投入し、実売予想価格はそれぞれ20万7800円と24万4300円。仕様のカスタマイズに対応する直販モデルは12万1800円から。いずれも11月22日に発売する。

VAIO A12。「オールラウンダー」の「A」の文字をシリーズに名にしている

 VAIO A12は、12.5型ワイド(1920×1080ピクセル)で重量約600gのタブレット部分と、キーボード部分が分離するデタッチャブル式2in1ノートPC。独自の「スタビライザーフラップ構造」によって、「100%クラムシェル」(同社)の使い勝手を目指したのが最大の特徴だ。

 キックスタンドとカバーキーボードを使うタイプの2in1 PCは、キーストロークが浅く、ヒザの上で安定しないため、一般的なノートPC(クラムシェルタイプ)に比べて使い勝手に劣る。また、液晶部とキーボードが着脱するタイプは、タブレット側に基板が入る関係で、重心のバランス上、キーボードユニットが重くなり、全体として軽いモデルを作りにくい。

 そこでVAIO A12では、独自の「スタビライザーフラップ構造」により、ノートPCモード、ビューモード、ビュークローズモードなど、さまざまなスタイルで利用できるデタッチャブル式でありながらクラムシェルと同等の使い勝手を備え、なおかつ軽量なボディーを実現した。具体的には、タブレット側が約607g、キーボード込みでも約1099g(セカンドバッテリー搭載時1209g)となっている。この他、各種ポートを搭載する拡張クレードルもオプションで用意されている。

本体底面奥側にフラップを搭載
液晶ディスプレイを開くとフラップが持ち上がり支点の位置が変わる
この構造により、重量のあるタブレット部分を、軽いキーボード部で支えられる仕組み
見た目はクラムシェルのVAIO S13とほぼ同じ
キーボードユニットもVAIO S13並みのタイピング感。それでいてタブレット部分を着脱できるデタッチャブル構造を実現した

 量販店向けモデルの主なスペックは、CPUに第8世代CoreのYシリーズ(Amber Lake-Y)のCore i5-8200Yを採用(1.3GHz、最大3.9GHz)、メモリは8GB、ストレージがSSD 256GB(Serial ATA 6Gb/s)。無線機能はIEEE 802.11a/b/g/n/acとBluetooth 4.1、インタフェースはSDメモリカード、USB Type-C(USB Power Delivery対応)、USB 3.0×1、USB 2.0×2、ギガビットLAN、HDMI、アナログRGB、ヘッドフォン出力など。この他、Windows Hello対応207万画素フロントカメラと799万画素リアカメラを内蔵する。

 バッテリー駆動時間は、約7.7〜8時間(タブレットのみ)、セカンドバッテリー内蔵キーボードユニット接続時は約14.7時間。キーボードユニット接続時の本体サイズは約305.5(幅)×211.9(奥行)×17〜21mm(高さ)mm。

 なお、仕様をカスタマイズできる直販限定のVAIO OWNER MADEでは、ALL BLACK EDITIONをはじめ、Core i7-8500YやCore m3-8100Yを選択できる他、メモリは4GB〜16GB、ストレージもより高速な第3世代ハイスピードSSD(NVMe)256GB〜1TBを選べる。さらにCTOでSIMフリーのWWAN(LTE 最大450Mbps)や英語キーボードも用意されている。

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