既報の通り、Lenovoは1月7日(米国太平洋時間)、14型モバイルノートPC「ThinkPad X1 Carbon」の第7世代(2019年モデル)を発表した。米国では6月発売予定で、最小構成の想定販売価格はX1 Carbonが1709ドル(約18万5000円)となっている。
この記事では、第7世代で特徴的な“カーボン柄”モデルの実機を写真と共に紹介する。
(日本での発売は現時点で未定)
第7世代は、第5世代(2017年モデル)や第6世代(2018年モデル)のコンセプトを踏襲しつつ、わずかながらに小型・軽量化している。ボディーカラーはシルバーが廃止され、ThinkPadを象徴するブラックのみとなったが、天板に“カーボン柄”をまとった構成が追加された。
ThinkPad X1 Carbonは、その名の通り天板にカーボン素材を使っている。しかし、従来モデルではそれとは分からないように加工がなされていた。
第7世代では、「『カーボンの丈夫さ』を視覚でも感じたいとするユーザーが一定の割合でいる」(説明員)ことを踏まえて、プレミアムモデル(上位構成)でカーボンの折り目を見えるようにした天板を選べるようにした。
このカーボン柄だが、実際に見てみると悪くない。光の加減にもよるが、遠くからだと今までのX1 Carbonと変わらないように見えるが、実際に使うユーザーにはしっかり“カーボン”だと分かるようになっている。
相手に「ドヤ顔」することなく、使う人には素材感が伝わる――そんな感じだ。
第6世代のX1 Carbonでは、第2世代(2014年)モデルから第5世代にかけて搭載されたドングル式Ethernet端子を廃止し、その機能を内包した「ドッキング端子」を搭載した。「海外ではドッキングステーションに対する需要が大きい」(説明員)ためだ。
第7世代のポート類は、ドッキング端子も含めて第6世代のそれを踏襲している。もちろん、第6世代に合わせて登場した各種ドッキングソリューションや、ドッキング端子用Ethernetアダプターも接続できる。ただし、ドッキング端子にEthernetアダプターを接続した場合、スペースの問題から隣接するThunderbolt 3端子は実質利用できない。
なお、イヤフォンマイク端子は右側面から左側面に移動。右側面には新たに電源スイッチが設けられた。
第7世代のX1 Carbonは「Dolby Atmos」を使った内蔵スピーカーによるサラウンド再生に対応。これに伴い、スピーカーが従来の2つから4つに増加している。
増設されたスピーカーはツィーター(高音担当)で、キーボードの上部に設置されている。デザイン性を重視して、実際にスピーカーのある部分以外も連続したドット模様を施してある。
光の加減次第だが、スピーカー穴やドット模様はそれほど目立たない。個人的には、Dolby Atmosロゴの方が若干気になる。こちらも、光の加減で見えたり見えなかったりする程度の薄さではあるが、記憶の限り、ThinkPadにおいて機種名以外のシルク印刷が入るのは初めてなので、どうしても気になってしまう。シールで対応、あるいは背面に印刷できなかったのだろうか……。
背面のスピーカーは従来機とほぼ同じ位置にあり、バス(低音)を担当する。
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