展示会場にある第7世代X1 Carbonは、全て4K(3840×2160ピクセル)液晶ディスプレイを搭載した構成。最大輝度は500nits(カンデラ/平方メートル)で、「Windows HD Color」や「Dolby Vision」といったHDR(高ダイナミックレンジ)表示規格に対応している。パネルの表面はやや光沢(グレア)がかかっているが、反射を抑える加工も施されている。
4K液晶モデルでは、Windows 10の表示はデフォルトで「300%」となっている。「100%(ドットバイドット)表示にすると、両目の視力には自信のある筆者でも少し目を細めなければ文字を読めない。
フルHD液晶ディスプレイモデルでは、電子プライバシーフィルター「ThinkPad PrivacyGuard」を搭載するオプションが用意されている。残念ながら展示会場には実機はなかったが、「ThinkPad T480s」にPrivacyGuardを搭載した構成の実機は展示されていた。「X1 Carbon(やX1 Yoga)に搭載するものと仕様はほぼ同じ」(説明員)ということなので、簡単にチェックする。
PrivacyGuardを搭載した構成は、見た目的には普通の構成と変わらない。良く見ると、F12キーの所に透明なシールが貼ってある。F12キー(Fnキーロック時はFn+F12キー)でPrivacyGuardのオン・オフを切り替えるようだ。ちなみに、このキーは通常「ユーザー定義キー」として好きな機能を割り当てられる。
正面から見る限りはオンでもオフでも変わらない。ある程度角度を付けて見ると、その効果が分かる。
プライバシーフィルターをわざわざ付けたり外したりするのが面倒な人は、搭載を検討しても良いだろう。
第6世代のX1 CarbonのWebカメラ(インカメラ)は、「HD(1280×720ピクセル)カメラ単体」か「HDカメラ+赤外線カメラ」という構成を選択できる。
前者の構成では、2018年モデルの“目玉”だった物理的なカメラぶた「ThinkShutter」が標準で付いてくる。一方、後者の構成では「Windows Hello」準拠の顔認証が使えるものの、カメラの物理的サイズの制約からThinkShutterを搭載できなかった。
しかし、第7世代の赤外線カメラ搭載構成では、Webカメラと赤外線カメラを統合することでThinkShutterの搭載が実現。全構成にカメラぶたが付いたことになる。
第7世代ThinkPad X1 Carbonの米国での発売は6月予定。従来モデルと比べると発表から発売まで間があるが、日本でも発売されることを期待したい。
(取材協力:Consumer Technology Association)
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