「GoProドリーム」をつかんで世界を旅する

» 2019年02月14日 08時00分 公開
[らいらITmedia]

 GoProが2018年9月末から展開した「HERO7 Black Million Dollar Challenge」。ユーザーから投稿されたGoProの動画でHERO7 Blackのハイライトビデオを作成し、採用した動画の投稿者全員に賞金100万ドル(約1億1000万円)を均等に山分けするという太っ腹なコンテストです。

 世界中から2万2000件以上の応募があり、その中から56人の動画が採用されました。日本からは3人の映像クリエイターが選ばれ、1人当たりなんと約170万円を獲得。2月9日には、その3人をゲストに迎えたトークセッションイベント「GoPro Million Dollar Seminar」が開催されました。

イベントではトークセッションの他、参加者との交流会も実施。60人定員のチケットがわずか12時間で完売する人気っぷりでした

GoProファミリーの3人

 コンテストの受賞者は、シドニー在住の映像作家TAIYO MASUDA(@taiyomasuda)さん、カップルで国内外を旅するYoshitech(@yoshitech3)さん、映像クリエイター・トラベラーのKEI(@kazukiyo0427)さん。InstagramやYouTubeに動画を投稿しながら、日々の旅行動画やアクティビティー動画を投稿しています。

 TAIYOさんは17歳のときからプロの映像クリエイターだったそうですが、もともとYoshitechさんはカップルでの旅動画を、KEIさんは大学在学中の世界一周動画をGoProで撮ってシェアしていた一般ユーザーでした。

YoshitechさんとパートナーのMAIKOさんによるショット

 GoProはコミュニティー作りに力を入れており、プロフェッショナルなGoProのクリエイターたちを「GoProファミリー」に認定する制度を設けています。

アワードも常時開催しており、選ばれた作品は公式チャンネルで紹介される他、最高500ドル(約55000円)の賞金ももらえます

 動画を投稿していく中で、3人も「GoProファミリー」の一員として選ばれ、今ではGoPro関連のイベントに呼ばれるなど、インフルエンサーとしても活躍。まさに「好き」を仕事にしている人たちなのです。

海外に行けないならまずは伊豆や九州から

 では、GoProファミリーのようにカッコいい映像を作るには、どうすればいいのでしょうか。

 Yoshitechさんは「GoProを口にくわえると撮りやすい。被写体を近づけて撮ると立体感の出る写真になります。とにかく撮ることが一番上達するコツです」と回答。

 また、TAIYOさんは男女の感性の違いを意識するそうです。「男性はアングルや派手さを大事にするけど、女性は被写体や表情を大切にします。女性に写真を撮ってあげるときは、花や夕日、表情を入れてあげると女子ウケします」

派手でダイナミックな写真はどちらかというと男性受けしやすい

 KEIさんは「POV(主観ショット)はここ数年で新しい価値観を作ることができる手法だと思います。日本ではまだGoPro=自撮りカメラという印象ですが、アクションカメラだと思って使いましょう」とアドバイスしました。

POV(Point of View)はGoProならではの視点

 KEIさんは「GoProは頑丈で、塩分濃度の高い死海や、砂漠に持っていっても壊れませんでした。サイズが小さいから、荷物の持ち込めないNYの年越しカウントダウンにも持っていけた」と旅行向きのツールであることも熱弁。

 しかし、日本で仕事をしていると、簡単に海外旅行になかなか行けないのも正直なところです。TAIYOさんによると、国内でオススメの場所は「伊豆と九州」。

 「伊豆は海岸がきれいです。季節によって魅力的な場所は、電車でアクセスできるところにもたくさんあります。1週間あるなら、九州は低予算で回れますよ。阿蘇、大分、長崎、桜島……山、海、川、温泉、全部撮れるのでおすすめです」(TAIYOさん)

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