撮影機材や動画編集ソフトなどを手がけるBlackmagic Designが、都内で新製品展示会を開催し、8K対応の製品を中心に順次出荷を開始すると発表した。
今回の展示会は、2019年4月にラスベガスで開催された放送機器展「NAB Show」に出展した8K対応の新製品を日本で披露するためのもの。メディアだけでなく、放送や映像関連の関係者が多数参加し、イベントは盛況だった。
同社における2019年のテーマは「8K」だ。そのきっかけは、2017年に同社のグラント・ペティCEOが日本で開かれた展示会「Inter BEE」の会場で、NHKが展示していた8K映像のデモに心を動かされたり、商談の中での8Kに期待する声が多数聞かれたりしたことだという。
動画編集ソフトの最新版となる「DaVinch Resolve 16」では、新機能を100以上備えた。中でもスピーディーな編集作業時に利用するカットページの追加や、NVIDIAと共同開発したニューラルエンジンを利用して、動態認識で不要な被写体を除去したり、スローモーション時にフレーム間を自動補完したり、顔認識による人物ごとのフォルダ分け機能などが加わった。
DaVinci Resolve 16での編集作業に適した専用のメカニカルキーボード「Davinci Resolve Editor Keyboard」は、ダイヤル操作で高精度かつ素早い操作に加え、複数のキーを組み合わせたショートカット操作が不要になるなど、編集作業のさらなる効率化が可能になる。発売は7月の予定で、価格は税別11万3800円だ。
なお、ここで紹介した製品の一部は、5月22日と23日に秋葉原UDXにて行われる「After NAB Tokyo 2019」のBlackmagic Design出展ブースに展示される予定だ。興味のある人は足を運んでほしい。
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