先週、IntelからGPU非搭載となる“型番末尾F”のCore iシリーズが追加された。8コア8スレッドの「Core i7-9700F」で、価格は4万3000円前後(税込み、以下同)だ。すでに出回っているCore i7-9700K(5万2000円前後)やCore i7-9700KF(5万円前後)がTDP 95Wなのに対し、Core i7-9700FはTDPが65Wに収まっているのがポイント。クロック数は標準3.9GHz、ブースト時で最大4.7GHzとなる。
TSUKUMO eX.は「第9世代Core i7でTDP 65Wが選べるのは貴重ですね。このクラスなら内蔵GPUをいらない人が多いですし、欲しい人はけっこういるのでは」と入荷を喜んでいた。
Ryzenのシェアが急速に伸びているといっても、現状の売れ行きはIntelが過半数を占めているショップがまだ多く、全体的に供給不足になっているところをうまく補うラインアップは歓迎される。某ショップは「末尾Fのシリーズは付け焼き刃という感じが否めませんが、それでもモノがあってきちんと動けば欲しい人は少なからずいます。この状況が続くとしても諦めずに続けてほしいですね」とこぼす。
そうした中で、ASUSTeKはゲーミングブランド「ROG STRIX」に属するIntel B365搭載マザーボードを2モデル投入している。ATXサイズの「ROG STRIX B365-F GAMING」と、microATXサイズの「ROG STRIX B365-G GAMING」で、価格は1万5000円強と1万3000円強だ。
パソコン工房 秋葉原BUYMORE店は「B365なら最近登場したCPUでもBIOSアップデートせずに安心して使えるということで、価格重視のIntelユーザーにじわじわ浸透してきていますね。その中で、ROG STRIXモデルが登場した意義は大きいかもしれません」と評価していた。
なお、ASRockのハイエンドIntel Z390マザー「Z390 PHANTOM GAMING X」も先週末に登場する予定だったが、「輸送時の問題が発覚し急きょ販売を延期させていただくこととなりました」(ASRock Japanツイッター)という。販売再開時期は今のところ未定だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.