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» 2019年07月11日 18時40分 公開

Lenovo傘下入りから1年経過:人を思うPCを作る――富士通クライアントコンピューティング齋藤社長が語る

3年前に富士通のPC事業を分社して誕生し、1年前にLenovoグループ入りした「富士通クライアントコンピューティング(FCCL)」。7月10日に行われた新製品発表会で、同社の齋藤邦彰社長が語ったこととは?

[井上翔,ITmedia]

 既報の通り、富士通クライアントコンピューティング(FCCL)は7月10日、ノートPC「FMV LIFEBOOK」の新製品を発表した。

 FCCLは2016年2月、富士通のPC事業を分社する形で設立された。その後、富士通は2018年5月に株式の51%をLenovo Group Limited(Lenovo)に、5%を日本政策投資銀行に譲渡。FCCLは事実上Lenovo傘下の企業となった。

 新製品が発表された7月10日は、FCCLが新株主構成になってから435日目を迎えた日。同日に行われた発表会で、齋藤邦彰社長は同社の目指すPC作りについて改めて語った。

コンシューマー向けラインアップ FCCLがコンシューマー向けに販売しているPCたち
DAY 435 FCCLは発表会ごとに新体制に移行してからの経過日数を知らせている。2019年7月10日は、新体制発足から435日目となる
齋藤社長 新製品の1つ「LIFEBOOK MH75/D2」を手にモダンスタンバイの素晴らしさを語る齋藤邦彰社長

国内に研究開発拠点がある強み

 齋藤社長は、FCCLの強みは「お客様に寄り添い、いち早くニーズを吸い上げ、国内R&D(研究開発)体制ですばやく製品化する」ことだと語る。その成果が、2018年秋モデルとして投入された「ESPRIMO FH-X」や「LIFEBOOK UH-X」であり、電子ペーパーを用いたペーパーレスノート「QUADERNO(クアデルノ)」であるという。

 研究開発拠点を国内に構えることで、ユーザーのニーズを反映した製品を迅速に投入できる――これが、同社のアイデンティティーの1つとなっている。

 齋藤社長は「これからも、お客さまに“ほしい”と思ってもらえる製品を少しでも多く提供できるようにFMVをもっと進化させていく」と決意を語った。

成果 ESPRIMO FH-XやLIFEBOOK UH-X、QUADERNOは国内にR&D部門があることで実現した製品だという

「人を想って」PCを作る

 富士通のPCブランド「FMV」は1993年に誕生。約30年の歴史を重ねてきた。

 「Windows 95」の誕生やインターネットの普及――PCは時の流れとともに一般家庭にも普及し「なくてはならないツール」(齋藤社長)の1つになった。一方で、それはコモディティ化が進んだことも意味する。「どのパソコンも、大して変わらないのではないかと思っている人」がいるのも事実だ。

 そんな時代だからこそ、齋藤社長は「FMVの価値とは何なのだろうか?」と考えてきたという。そして「日本人らしい繊細で行き届いた心遣い」をPC開発に生かし、キーボード面のカーブなど設計面で細かい部分まで改良を積み重ねるというように、「人を想(おも)う心がなければ作れないPCがFMV」という結論に至ったようだ。

思い FMVは「人を想う心」を込めて作るという

 今回の発表会で、齋藤社長は独自路線でPCを作っていく意思を改めて示した。今後、FMVがどのような姿になっていくか、注目だ。

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