親子の対話で“世界に1台しかないPC”を組む――10周年を迎えたマウスコンピューターの「PC組み立て教室」長野県飯山市発(2/4 ページ)

» 2019年07月27日 16時15分 公開
[田中宏昌ITmedia]

まずはパーツの宝探し(ピッキング)から

 マウスコンピューターのPCを組み上げる工程は別記事に詳しいが、ここでもまさに同じ手順を踏んでいく。

 参加者のグループに1人ずつ、先生として工場の方々がサポートに入っている。最初に先生から、静電リストバンドと静電手袋、そして「部品を探せ!!」と書かれた宝探しの地図を手渡され、参加者はパーツのピッキングを行う。

 制限時間は10分で、自分が注文したパーツを宝探しのように集め、コンテナに入れていく。この時点で気が変わってパーツを強化したくても、できないのがもどかしいくらい充実したパーツが倉庫には並んでいる。

マウス組み立て教室 パーツ倉庫に散らばる参加者。自分が注文したパーツを探し出して、コンテナに入れる“宝探し”が行われる
マウス組み立て教室 パーツ倉庫に、分かりやすく番号が振られたプレートが置かれおり、それを目印にして探し出す
マウス組み立て教室 「すげー、Ryzenがあるよ」「マジかー」という会話が聞こえてきそうだ
マウス組み立て教室 バーコードを読み込ませると必要なパーツの棚が点灯する。実際、工場で行われている工程をそのまま体験できるのが特徴だ

PCを構成する各パーツの説明から組み立て前の“親子トライアル”も

 パーツ集めが終わったら、先生による「パーツ説明」に移る。CPUとは何か、メモリとは何か、といった基本的なことから、ヒートシンクやグリス、排熱の解説まで加わるのが頼もしい。

マウス組み立て教室 組み立て作業に入る前に、工場の方々による「パーツ説明」が行われる
マウス組み立て教室 基本的なパーツ説明に加え、グリスの塗り方にも言及される
マウス組み立て教室 説明の後は実機を使った“復習”が行われる

 パーツの説明が終わると、「親子トライアル」が開催される。これはいきなりPCを組み立てる前に、ウォーミングアップをかねてノートPC用のメモリや無線LANアンテナを取り付けるものだ。

 このトライアルは先生がノータッチとなり、参加者自身で乗り越えないといけない。制限時間は15分で、組み上げる早さを競うのではなく、仕上がりやきちんとパーツがとめられているか、配線は美しいか、親子が共同でやっているのかといった観点で審査が行われ、上位入賞者にはキーボードやマウス、ヘッドセットといった景品が贈呈される。

マウス組み立て教室 「親子トライアル」の競技内容
マウス組み立て教室 上位入賞者にプレゼントされる賞品
マウス組み立て教室 画面に細かい説明が表示されるが、どうしても気は焦ってしまうようだ
マウス組み立て教室 このトライアルに先生は参加できない。親子の対話も審査対象に含まれる
マウス組み立て教室 無線LANアンテナの取り付けに苦労しているようだ。先生も手伝いたいができないルールだ

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