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デルが法人向けデスクトップPCの新製品を発表 “ゼロフットプリント”とVR最適化ミニタワー

» 2019年09月18日 16時30分 公開
[井上翔ITmedia]

 デルは9月24日、法人向けデスクトップPC「OptiPlex 7070 Ultra」「Optiplex 7071 Tower」を発売する。9月18日現在、国内での販売価格は未定だが、米国におけるOptiPlex 7070 Ultraの最小構成価格は749ドル(約8万1000円)となっている。

OptiPlex 7070 Ultra

 OptiPlex 7070 Ultraは、モジュール型デザインを採用する薄型デスクトップPC。“ゼロフットプリント”をコンセプトに据えており、別売の専用モニターマウントと組み合わせることで一体型(AIO)PCのように使えることが特徴だ。

 専用モニタースタンドにはVESA規格のマウントが付いており、好きなモニターを組み合わせることができる。AIO的な使い方をしつつもPC本体とディスプレイを別々にアップグレード(取り替え)できることが魅力だ。

OptiPlex 7070 Ultra OptiPlex 7070 Ultra。片手で持てるほど軽い

 CPUはモバイル向けの第8世代Coreプロセッサで、以下のいずれかを選択できる。

  • Core i3-8145U(2.1G〜3.9GHz、2コア4スレッド)
  • Core i5-8265U(1.6G〜3.9GHz、4コア8スレッド)
  • Core i5-8365U(1.6G〜4.1GHz、4コア8スレッド、vPro対応)
  • Core i7-8565U(1.8G〜4.6GHz、4コア8スレッド)
  • Core i7-8665U(1.9G〜4.8GHz、4コア8スレッド、vPro対応)

 メインメモリはDDR4-2400規格のSO-DIMMスロットに実装されており、最大64GB(32GB×2)まで搭載できる。ストレージはシリアルATA接続の2.5インチHDDと、PCI Express接続(NVMe規格)のSSDを搭載できる。HDDは最大2TB、SSDは最大1TBの容量オプションを用意しており、HDDはOPAL(自己暗号化機能)付きのものも選べる。

 OSはWindows 10 Pro、Windows 10 Home(いずれも64bit版)、Ubuntu 18.04のいずれかをプリインストールする。

基板 コンパクトながら、拡張性は確保している
HDD HDDを搭載する場合、本体背面に出っぱる形で実装される。後述のモニターマウントは、これと干渉しない設計となっている(SSDのみ搭載する構成ではフラットなふたが装着される)

 拡張ポート類は、本体左側面にイヤフォン/マイクコンボ端子、USB 3.1 Type-C端子、USB 3.1(Type-A)端子を、下面にUSB 3.1(Type-A)端子、USB 3.0(Type-A)端子、Ethernet端子、電源入力端子、USB 3.1 Type-C端子を備えている。

 USB 3.1 Type-C端子はUSB Power Delivery(USB PD)による電源入力とDisplayPort出力を兼ねている。USB PDによる電源出力とDisplay Port Alt Modeによる映像出力の両方に対応するモニターを用意すれば、配線がスッキリとする。

 Wi-Fi(無線LAN)とBluetoothはオプションで、「IEEE 802.11ac(2×2)+Bluetooth 4.2」または「Wi-Fi 6(IEEE 802.11ax、160MHz幅)+Bluetooth 5.0」のモジュールを搭載できる。

左側面 左側面のポート類
右側面 右側面にはケンジントンロックポートを備える
下面 下面のポート類
上面 本体上面のポート類

マウントは4種類 「スタンドなしモニター」も用意

 OptiPlex 7070 Ultraを収納できるモニターマウントは、27型ディスプレイまで対応できる「Dell P/Uシリーズ用プレミアムスタンド」、24型ディスプレイまで対応できる「Dell Eシリーズ用エントリースタンド」、回転・高さ調節に対応する「クイックリリースマウント」、VESA規格のアームと組み合わせて使う「オフセットVESAマウント」の4種類を用意している。

 これに合わせて、デル純正の24型モニター「P2419HC」にモニタースタンドを“付属しない”モデルを用意する。

マウント 純正モニターマウントに本体を装着すると、本体がどこにあるか分からなくなる(オフセットVESAマウントを除く)
装着図 左がモニターマウントのカバーに装着した本体。当然だがぴったりはまるようになっている

Optiplex 7071 Tower

 Optiplex 7071 Towerは、「ワークステーションほどではないものの、ハイスペックを要求される用途」(担当者)を想定したモデル。グラフィックスカード(外部GPU)を搭載することも可能で、構成次第ではVR(仮想現実)コンテンツの利用もこなせる。

Optiplex 7071 Tower Optiplex 7071 Tower(横に倒した状態)

 CPUはデスクトップ向け第9世代Coreプロセッサで、以下のいずれかを選択できる。

  • Core i3-9100(3.6G〜4.2GHz、4コア4スレッド)
  • Core i3-9300(4G〜4.6GHz、4コア4スレッド)
  • Core i5-9500(3G〜4.4GHz、6コア6スレッド)
  • Core i5-9500(3.1G〜4.6GHz、6コア6スレッド)
  • Core i7-9700(3G〜4.7GHz、8コア8スレッド)
  • Core i7-9700K(3.6G〜4.9GHz、8コア8スレッド)
  • Core i9-9900(3.1G〜5GHz、8コア16スレッド)
  • Core i9-9900K(3.6G〜5GHz、8コア16スレッド)

 グラフィックスカードは、以下のいずれかを搭載できる(非搭載も可)。

  • Radeon RX 570
  • GeForce GTX 1660
  • GeForce RTX 2080

 メインメモリはDDR4-2666規格のUDIMMスロットに搭載されており、最大128GB(32GB×4)まで拡張できる。ストレージはSerial ATA接続の2.5インチHDDまたはSSD、3.5インチHDDやPCI Express(NVMe規格)接続のSSDなど、非常に豊富なオプションを用意している。RAID0/1構成にもできる。光学ドライブはノートPC向けのスリムタイプで、DVD-ROMドライブまたはDVD-R/RWドライブを搭載できる。

 OSはWindows 10 Pro、Windows 10 Home(いずれも64bit版)、Ubuntu 18.04のいずれかをプリインストールする。

GPU搭載 グラフィックスカード,グラフィックスカードを搭載することもできる

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