AMDは11月25日(現地時間)、Zen 2マイクロアーキテクチャを採用した第3世代Ryzen Threadripperを米国で発売(日本は11月30日予定)、その詳細を明らかにした。また、64コア128スレッドの最上位モデル「Ryzen Threadripper 3990X」を2020年に投入する。L2およびL3キャッシュメモリの容量は288MBで、TDP(熱設計消費電力)は280Wとなる。
今回投入される第3世代Ryzen Threadripperは、32コア64スレッドの「Ryzen Threadripper 3970X」(税別23万3800円)と、24コア48スレッドの「Ryzen Threadripper 3960X」(税別16万4800円)だ。
7nmの製造プロセスを採用したCPU Complexを4基(1基あたり6コア〜8コア)実装し、12nmのI/Oダイに接続される。メモリアクセスチャンネルは2ch×2、PCI Express 4.0インタフェースを32×2レーン分を用意する。
新CPUの発表に伴い、プラットフォームが一新された。新しいソケットはsTRX4となり、チップセットはAMD TRX40となる。従来のTR4ソケットとは互換性がない形だ。
AMDが公開した資料によれば、競合のIntel製品に比べ、低価格ながら3DレンダリングやCADアプリケーション、動画編集、プログラムのコンパイルといったワークステーション用途だけでなく、ゲームタイトルでも高い性能を実現できるとアピールしている。
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