本製品で、もう1つ気に入っているところがある。それはデザイン性の高さだ。プラスチックは軽さに貢献するし、メタル調は質感の高さに貢献するが、どちらも一長一短がある。片やチープに見えてしまうし、他方は軽さが犠牲になってしまう。
その点、One Touch SSDの上面のテクスチャーは珍しいファブリック素材だ。1TBモデルでは、ツイード調のホワイトとブラックの2パターンだが、500GBモデルではグリーン、レッド、ブルー、ホワイト/グレーの迷彩柄が加わる。仕事用、プライベート用と分けても良さそうだ。少々、値が張る(500GBモデルは実売9800円前後)が、作業効率の良さに加え、所有欲を満たしてくれるところがいい。
ただ残念なのは、本体がこんなに小さいのに、付属のUSBケーブルがかさばるということだ。長さは約22cmと短いが、巻取り式にするなどしてほしかったというのが正直な感想である。また、2019年の新製品なのにも関わらず、USB端子がmicro B(USB 3.0)→USB Type-Aという、古さを感じさせるポートなのも気になる。
製品パッケージにはWinowsだけでなく、macOS(10.12 Sierra以降)への対応も記されているが、近頃のMacBookシリーズはThunderbolt 3(USB Type-C)端子しか備えておらず、別途変換アダプターが必須になる。さらに購入時はexFATになっているため、用途によっては再フォーマットが必要だ。
本製品ならではの特典としては、Adobeの「Creative Cloudフォトプラン」2カ月分、および写真整理/同期サービスの「Mylio Createプラン」1年間利用権が付属する他、Toolkitソフトウェアに含まれる自動同期ソフト「Sync Plus」が利用可能だ。
別途ユーザー登録は必須だが、Sync PlusはPCとSSDの双方向で同期が行え、削除したファイルのアーカイブなどが設定できるので、有効に活用したい。
まとめると、「使わないかもしれない」というときでも気軽に持ち歩ける携帯性と、外付けであることを忘れてしまうほどの軽快なスピードは、実に魅力的だ。PCの内蔵ストレージがHDDの人には、ぜひとも試してもらいたいと思った一品である。
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