どこにでも連れ歩きたくなるポータブルSSD「Seagate One Touch SSD」を使って分かったことポータブルストレージの道(1/2 ページ)

» 2019年12月13日 11時00分 公開
[渡辺まりかITmedia]

 あまりの軽さに驚いて、仕事用につい衝動買いをしてしまったNECパーソナルコンピュータのモバイルPC「LAVIE Pro Mobile」(以下、LAVIE)。持ち歩くことに主眼を置いていたこと、家には母艦となるPCがあること、さらに大容量ストレージのNASを組んでいることから、購入時に256GBのストレージを選んでしまったのだが、それが甘かった。

Seagate One Touch SSD Web直販サイト「NEC Direct」で思い切って買った「LAVIE Pro Mobile」。カラーは「フレアゴールド」だ

思い切ってモバイルPCを購入するもストレージ容量をケチる

 取材先で撮影した写真をLAVIEに取り込み、その場で編集。帰宅後に、データを移動させるという運用を考えていたのに、面倒くさくなる&うっかり作業を忘れてしまうため、データはLAVIEにたまりっぱなしだ。アッという間に、ストレージの残容量が50GBを切ってしまった。

 そこで、「ポータブルHDDを持ち歩けばいいじゃないか!」と思いつき、容量1TBのエレコム「ダンボーHDD」を購入した。

Seagate One Touch SSD エレコムのポータブルHDD「ダンボーHDD」。残念ながら目は光らない。サイズは約120(幅)×81(奥行き)×20.7(厚さ)mmだ(写真はエレコムのWebサイトより)

 とりあえず、ダンボーHDDを持ち出して、出先で落ち着いたタイミングを見計らってLAVIE内のSSDを圧迫していた写真類をじゃんじゃんコピーした。仕事として完了したものもあるので、消してしまっても(あるいは消えてしまっても)良いのだが、万全を期して、データのコピーが完璧に終わったことを確認してから削除する、というのが私の流儀だ。

 しかし、データのバックアップに思いのほか時間がかかってしまった。これでは困る。時間がかかることは、私の中で「面倒くさい」に分類されてしまい、いずれはやらなくなるからだ。

 しかも、物理的にも重い。回転するディスクを内蔵しているため、仕方がないといえばその通りなのだが、重いし意外とかさばる。いやされる見た目をしているので、作業中に和むというメリットはあるのだが……。

外付けSSDという選択

 以上の経緯を踏まえ、少なくともストレージの速さは欲しい。そして、持ち歩くことを考えれば、できれば小型のものがいい。ポータブルSSDなら、こういったニーズを満たしてくれるのではないか、ということでSeagate Technologyの外付けUSB 3.0ドライブ「Seagate One Touch SSD」を取り寄せた。

 パッケージを開けたところ、クレジットカードを少し小型化したサイズの小さなケースのようなものが出てきた。マッチ箱を一回り大きくしたもの、といったほうが感覚的に近いかもしれない。これで1TBの容量があるのだ。

 サイズは75(幅)×55.5(奥行き)×10(厚さ)mm、重量はドライブが約47g、ケーブル込みでも約63gとダンボーHDDよりはるかに軽い。

Seagate One Touch SSD 左がOne Touch SSDで右はiPhone 11だ。表面はファブリック素材で覆われている
Seagate One Touch SSD 付属品は取扱説明書や自社製品のリーフレットとUSBケーブルなどだ

 本原稿を執筆するために、ダンボーHDDとOne Touch SSDでどのくらい転送速度に差があるのかを比較した。コピーするのは、23.7GBの写真類を収めたファイルだ。公平を期すため、HDDまたはSSDからファイルのコピーが完了したら、デバイスを取り外してLAVIE再起動、他方の外付けストレージに同様にコピーする、ということを行った。

 結果は以下の通りだ。

Seagate One Touch SSD 左はコピー元フォルダのサイズで、23.7GBある。中央がダンボーHDD、右がOne Touch SSDへコピーにかかった時間だ。1分20秒程度高速化した

 “爆速”というほどではないが、そこは“チリツモ”だ。日々の作業が少しでも速くなるのだから、この選択は正解だったといえるだろう。

内蔵ストレージと同じ使いかたが吉

 いわゆる“データ単価”でいえば、1TBのOne Touch SSDは税込みで1万8000円前後と、ダンボーHDDの2倍近い価格の開きがある。「短縮できる時間は、たったの4分の1かぁ〜」とか、「チリツモって言ったって、投資金額を回収できるまで、何回作業するのよ」とか、PDCAを回しながら批判したくなる御仁もいることだろう。

 実は、データのバックアップより、“普段の作業”にこそSSDの真価はあるのだ。つまり、通常であれば、PCストレージ内に保存したデータ……例えば、写真や動画を編集するものだが、SSDであれば、外付けであってもスピーディーに作業ができる。私のLAVIEは、内蔵ストレージがSSDだから、One Touch SSD上での作業が速いかどうかの判断がつきづらいのだが、言い換えてみれば、どちらのストレージで作業しても違和感がないくらい“速い”ということだ。

Seagate One Touch SSD CrystalDiskMarkのテスト結果。環境はIntel NUC(NUC8i7BEH)で、CPUはCore i7-8559U、8GBメモリ、1TB SSD、Windows 10 Home 64bitだ
Seagate One Touch SSD こちらはBlackmagic Disk Speed Testの結果。環境は15型MacBook Pro(2017)で、CPUはCore i7 2.9GHz、16GBメモリ、512GB SSD、macOS Catalina 10.15.1。USB変換アダプター経由で計測した

 撮った写真はLAVIE本体ではなく、最初からOne Touch SSDに保存して、そのまま外付けSSDで編集作業をする、というのが個人的にベターな使い方なのではないか、と感じた。

 最終的には、クラウド上のドライブにもバックアップを取っておくのだが、できればそれは自宅など、いくら“ギガ”を消費しても問題ない場所で行いたい。その作業をする前に、どのPCでも同じデータを見られるようにするのに、One Touch SSDは有効だ。

 しかも、この小ささである。これならカバンの中に入れておいてもかさばることはない。むしろ、入れているのを忘れてしまうのではないかと思うほどだ。

Seagate One Touch SSD ダンボーHDDとのサイズ比較。ダンボーに恨みはないのだが、これだけサイズが違うと、One Touch SSDに軍配が上がる

 しかし、使っていて気になるところもいくつかある。

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