いきなり個人的な話で恐縮なのだが、筆者は消費増税前の駆け込みでゲーミングノートPCを購入した。
フルHD(1920×1080ピクセル)でリフレッシュレート144Hzの15.6型液晶ディスプレイを搭載し、CPUはCore i7-9750H(2.6G〜4.5GHz、6コア12スレッド)、GPUはGeForce RTX 2060、メインメモリは16GB、512GBのNVMe M.2 SSDを備える“超ハイスペック”な構成だ。SSDは“ちょっ速(ぱや)”ではあるものの、容量的に不安があったので、自分で2TBのHDDを増設して、ゲームのデータやダウンロードしたファイルはこちらに格納するようにした。
どうです? いい感じでしょ? それまで使っていたPCは、第6世代のCore i7にGeForce GTX 1070という構成だったので「もうそろそろ買い換え時かな?」と思ってリプレースしたのだ。
購入して以来、ゲームをプレイするのが楽しくてたまらない。RTXシリーズでないと動かないリアルタイムレイトレーシングを「バトルフィールド V」で体験できたし、意外と重いオンラインゲームである「PUBG(PLAYERUNKNOWN‘S BATTLEGROUNDS)」もサクサク動くし、「これはもはや無敵なんじゃないか?」と思うくらい気に入った。
……ということをPC USERのT編集長に話をしたところ、「ほほう、では私のお気に入りマシンと勝負してみませんか?」と勧められた。それが、日本エイサーのゲーミングノートPC「Predator Triton 500」だ。この子はなんと、ほぼ“うちの子”と同じスペック。違うのはGPUだけだ。
Predator Triton 500は2人兄弟で、兄はGeForce RTX 2080 with Max-Q Design、弟はGeForce RTX 2070 with Max-Q Designを搭載している。今回、うちの子と勝負をするのは弟の方だ。実売価格は26万3000円(税別)程度で、うちの子よりも約9万円高い。
アニキにはぶっちぎりで負けてしまう。けれど、弟の方にならコストパフォーマンスにおいてうちの子も負けないはず――というわけで、前置きは長くなってしまったが、Predator Triton 500(弟)と、うちの子の“勝負”を見ていこう。
さて、勝負の前にPredetor Triton 500(弟)のスペックを確認しておく。
本体サイズは358.5(幅)×255(奥行き)×17.9(厚さ)mmで、重量は約2.1kg。最近のノートPCはベゼル幅の小さいモデルが増えてきているが、Predator Triton 500もその点でご多分に漏れていない。
特徴的なのが、17.9mmという厚さ。NVIDIAの「Max-Q Design」を採用し発熱を抑えているため、ハイエンドGPUを搭載している割に薄い。若干重さはあるものの、バックパックなどに入れてしまえば、さほどのものでもないだろう。
これであれば15.6型でも十分持ち運びに耐えられる。
キーボードはキーピッチが約19mm、キーストロークは約1mm(いずれも実測)。薄型ボディーのためか、キーストロークは若干浅いが、しっかりとした打鍵感を備えているため、特に不満は感じない。
ただし、米国英語(US)配列である点は、人を選ぶ。慣れの問題もあるかもしれないが、いつも使い慣れている日本語キーボードが個人的には望ましいと思った(編集担当は「いや、このままでいい!」と言っている)。
なお、ゲーミングPCということもあってか、キーボードには3ゾーンRGBバックライトが配置されており、きれいに光る。ゲームでよく使う「WASD」キーや方向キーと、Predatorロゴがあしらわれた「PredatorSenseキー」(詳しくは後述)は、縁が青色になっており、バックライト非点灯時も目立つようになっている。
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