ここで、少し気が早いのだが、GPUのオーバークロック状況によるベンチマークテスト値の変化について見ていこう。
3Dグラフィックスのベンチマークアプリ「3DMark」のうち、Direct X12利用時のパフォーマンスを確認するテスト「Time Spy」と、実際のゲームをベースとしたベンチマークアプリ「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITIONベンチマーク」(以下「FF15ベンチ」)を使い、「通常」「高速」「最大」の3モードでの動作状況を比べた。
Time Spyでは、「Graphics score(描画スコア)」はモードの変化に応じてリニアに向上する。一方「Total(総合スコア)」を見ると、通常よりも高速、最大の値は良くなっているものの、高速と最大の差はあまりない。
一方、FF15ベンチは、モードによってリニアにスコアが上がる。このアプリではスコアが6000〜8999だと「快適」という判断となり、高画質でも十分に動作できるとされている。そういう意味では通常でも十分快適だが、高速、最大とモードを上げるとより快適にプレイできるということだ。
これらの結果からも、動作が重いと感じたらオーバークロックを有効化するとよいことが分かる。「第4世代 AEROBLADE 3D テクノロジー」を採用しているPredator Triton 500なら、オーバークロック中も本体をしっかり冷やせるので安心……だが、当然ながらクロックアップをするとファンの音も大きくなる。この辺はトレードオフだ。
ちなみにうちの子には、こういった機能がない。Predator Triton 500の“アドバンテージ”といえる。
さて、いよいよPredator Triton 500(弟)とうちの子の“対決”に移ろう。
実は以前、うちの子はGeForce RTX 2080 with Max-Q Designを搭載するノートPCと勝負したことがある。その際は結構良い勝負ができていたので、今回もどこまで“肉薄”できるか期待しつつテストを進めていく。
まず、3DMarkで「Time Spy」「Fire Strike」「Fire Strike Extreme」「Sky Diver」「Night Raid」「Port Royal」の6種類のテストを実行した。グラフで「RTX 2060」となっているものが、うちの子の数値だ。
結論からいうと、結果はPredator Triton 500(弟)の完勝である。
テスト別に見てみると、同じCPUを使っているだけに、Time SpyとNight RaidのCPU scoreはほとんど差がない。しかし、Graphics scoreは大きく水をあけられている。
Fire Strike Extreme、Fire Strike、そしてリアルタイムレイトレーシングのベンチマークテストであるPort Royalでも、総合的にPredetor Triton 500(弟)のほうが結果は良好だ。
負荷が低めのNight RaidとSky Diverでは、Graphics scoreでは大差はあるものの、総合スコアでは大差ない……が、Predetor Triton 500(弟)の勝ちは揺るぎない。
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