未来を創る「子どもとプログラミング教育」

レノボとNTTコミュニケーションズがなぜ? 「GIGAスクールパック」の背景に迫る(3/3 ページ)

» 2020年03月06日 12時30分 公開
[石井英男ITmedia]
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教科書出版の老舗である東京書籍がプログラミング教材を開発

長谷部直人氏 東京書籍の長谷部直人氏(教育文化局教育文化統轄本部本部長)

 先述の通り、GIGAスクールパックにはプログラミング教材とプレゼンテーションツールが無料付帯する。発表会では、これらを提供する企業の担当者も登壇した。

 レノボと共同でプログラミング教材を開発している東京書籍は、教科書出版の大手企業で、2019年に創立100周年を迎える老舗だ。中学校向け英語教科書「NEW HORIZON(ニュー・ホライズン)」でも有名だ。

 学習環境の変化に合わせて、最近ではICT教材の開発体制も強化している。レノボとの取り組みもその一環だ。共同開発しているプログラミング教材は、小冊子、Webサイト、Webアプリから構成されており、2020年8月から順次提供を開始する予定だ。

プログラミング レノボと東京書籍が共同開発したプログラミング教材は、2020年8月から順次提供される予定。GIGAスクールパックを購入した場合、特別に無料提供される

秋田夏美氏 アドビシステムズの秋田夏美バイスプレジデント(マーケティング本部)

 アドビシステムズは、Webベースのクリエイティブツール「Adobe Spark」を提供している。「Adobe Crative Cloud(Adobe CC)」のコンプリートプランのライセンスで利用できる他、教職員や学生向けには割安な単体ライセンスプランも用意されている。世界中の学校で1800万人以上の児童・生徒が活用しているという。GIGAスクールパックでは、これも特別提供される。

 Adobe SparkはWebベースだが、ポスターなどの「1枚もの」コンテンツを作成できる「Spark Post」、文章や写真・動画を盛り込んだWebページを作成できる「Spark Page」、スライドショームービーを作成する「Spark Video」の3機能を備えている。テンプレートも豊富で、先生(教育者)向けのリソースも用意されていて、コンテンツを簡単かつ安全に共有する機能も備えている。

Adobe Spark Adobe Sparkは3つの形態でコンテンツを作成できる
Adobe Spark 教育での利用に便利な機能も備える

日本マイクロソフトとGoogleからのゲストも登壇

 発表会ではゲストとして、日本マイクロソフトの梅田成二執行役員(デバイスパートナー営業統括本部長)と、Googleでアジア太平洋地域マーケティング統括部長を務めるスチュアート・ミラー氏も登壇した。

 梅田氏は「日本マイクロソフトは、教育に非常に強いパッションを持っている。今日に向けて、いろいろな開発やライセンス回りの施策などを強化してきた。GIGAスクールパックには『Microsoft 365 Education』を提供しているが、その中にある『Microsoft Teams』を使って、日本の子ども達が海外の子ども達と会話をしてもらうことで、外国語に対するアレルギーも払拭(ふっしょく)できるだろう。日本マイクロソフトは、このプロジェクトやGIGAスクール構想を応援していきたい」とコメントした。

 スチュアート氏は、「Googleは、日本政府のGIGAスクール構想の取り組みを支援している。1人1台環境に移行することは正しいことであると、私どもは強く思っている。1人1台環境によって、学習成果が上がることが海外でも実証されている。レノボから発売されるChrome OSを搭載するChromebookは教育のために開発されたデバイスであり、使いやすく丈夫でもある。『Chrome Education Upgrade』を活用すれば、管理に関わる時間や作業、費用も節約できる。そして、無料のクラウドベースの学習プラットフォーム『G Suite Education』によって学習効果をあげることが可能だ。Googleはレノボとともに、日本の教育改革を支援し続ける」とコメントした。

梅田成二氏 日本マイクロソフトの梅田誠司執行役員
ミラー氏 Googleでアジア太平洋地域マーケティング統括部長を勤めるスチュアート・ミラー氏
フォトセッション 登壇者によるフォトセッション
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