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» 2020年03月06日 12時30分 公開

レノボとNTTコミュニケーションズがなぜ? 「GIGAスクールパック」の背景に迫る (1/3)

レノボ・ジャパンとNTTコミュニケーションズが、GIGAスクール構想に準拠するPCと各種サービスを一挙に提供する「GIGAスクールパック」を発表した。その発表会の模様をお伝えする。

[石井英男,ITmedia]

 既報の通り、レノボ・ジャパン(以下「レノボ」)とNTTコミュニケーションズは3月3日、文部科学省の「GIGAスクール構想」に合わせて、同構想に準拠するノートPCと教育プラットフォームなどをセット提供する「GIGAスクールパック」を発表し、予約の受け付けを開始した。

 この記事では、同日に行われた発表会の様子をレポートする。

端末補助金「4万5000円」で全てをまかなえるパッケージに

安田稔副社長 レノボの安田稔副社長

 GIGAスクール構想では、小学校、中学校、高等学校やこれらに相当する学校において、「1人1台の学習用端末」と「高速大容量の通信」を一体的に整備することを目指している。学習用端末の整備では、1台当たり4万5000円の補助金が支給されることが決まっており、メーカー各社がそれに準拠したノートPCやタブレット端末を発表している。

 GIGAスクールパックでは、GIGAスクール構想で定められた仕様を満たすレノボ製PCと、NTTコミュニケーションズのクラウド型教育プラットフォーム「まなびポケット」、PCを管理するツールをパッケージとして提供することで、小学校や中学校における“1人1台”の実現を強力に支援することを目指している。

 なお、GIGAスクールパックは、あくまでもGIGAスクール構想の対象となる小・中学校とそれに相当する教育機関を対象に販売される。塾や個人などには販売されない。

あらまし GIGAスクールパックの概要。必要なモノとサービス/コンテンツを一括して提供することが特徴だ

 Lenovoは「Smarter technology for all students(全ての児童・生徒によりスマートなテクノロジーを)」を合言葉に、教育機関へのPCの普及に取り組んでおり、全世界での「K-12市場(小学校から高校までの市場)」における販売シェアは1位だという。レノボとしても2017年から学校向けの製品を販売している。

 レノボの安田稔副社長は、「GIGAスクール構想を、我々のGIGAスクールパックで加速させたい。これにより、1人1台のPC、入学から卒業まで使用できる1人1つのID、そして、クラウドファーストによる現場負担がかからない、効率的な運用ができる仕組みを提供することにより、(学校現場でのPCの)利活用率の向上を目指していきたい」と語る。安田副社長の語る「利活用率向上」への取り組みとして、GIGAスクールパックでは、東京書籍とレノボが共同開発したプログラミング教材と、Adobeのクリエイティブツールも合わせて提供される(詳しくは後述)。

 安田副社長は「レノボは今後も、『端末の低価格での提供』『クラウドを活用した教職員の負担軽減』『利活用率を向上させるための教育コンテンツを含めた提案』の3点にコミットする」と意気込みを示した。

シェア1位 Lenovoは全世界におけるK-12市場でシェアトップを獲得しているという(イギリスFuturesource Consulting調べ)
教育市場向け レノボとしても2017年から教育市場向けの製品を展開。「教育クラウド×低価格デバイス」という一貫したコンセプトで開発しているという
セット提供されるもの GIGAスクールパックには、レノボと東京書籍が共同開発したプログラミング教材と、Webベースのプレゼンテーションツール「Adobe Spark」が無償で付帯する
レノボのコミット レノボは教育市場へのコミットを強める方針

「Windows」「Chromebook」を1機種ずつ用意

武者超氏 レノボの武者超氏(教育ビジネス開発部マネージャー)

 レノボではGIGAスクールパックと同時に、GIGAスクール構想に準拠する新製品として「300e Windows 2nd Gen」「300e Chromebook 2nd Gen」「500e Chromebook 2nd Gen」「10e Chromebook Tablet」を発表している。これらは全て「MIL規格(MIL-STD-810)準拠の耐衝撃性能」「マルチモード2in1」「クラウドデプロイ(クラウドベースの初期設定)への最適化」といった特徴を備えている。

 GIGAスクールパックでは、学習用端末として300e Chromebook 2nd Gen、またはWindows 10を搭載する「IdeaPad D330」(既存製品)を選択できる。教育ビジネス開発部の武者超マネージャーによると、GIGAスクールパックではクラウドサービスをフル活用して教職員の負担を軽減できるが、オプションとして運用支援サービスも提供するという。

新製品 レノボの教育向けPCの新製品。Windows PCが1機種、Chromebookが3機種というラインアップだ
GIGAスクールパックの概要 GIGAスクールパックではWindows 10 Pro搭載のIdeaPad D330(左)、または新製品の300e Chromebook 2nd Gen(右)を選択できる
GIGAスクールパックの構造 基本的にクラウドベースの運用となるGIGAスクールパックだが、オプションで運用支援サービスを付帯することもできる
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