アキバのPCパーツショップでは今週も複数の新製品があり、棚にも大きな穴は見られない。それでもじわじわと在庫不安が強まっているのは、大半のショップが認めるところだ。
特に品薄になっているパーツを尋ねると、ショップによって答えが分かれた。先週までと同じく、DDR4メモリや大容量SSDの在庫を挙げるショップが複数あったが、PCケースの倉庫ストックの枯渇を心配する声は明らかに増えた。また、電源ユニットも危険視する声が高まっている。ドスパラ秋葉原本店は「売れ筋の定格600〜650Wあたりの電源が厳しくなっています」と現況を伝える。
また、TSUKUMO eX.は電源ユニットの在庫不足を補うため、Apexgamingの750W電源「AG-750M-JP」の取り扱いも始めた。価格は8660円(税込み、以下同)だ。「売れ筋シリーズの在庫が怪しくなってきたので、穴が出ないようにいろいろ動いています。80PLUS Gold認証の10年保証でこのお値段はお得だと思いますよ」という。
流通が平常通りにいかないときは、こうした形で新しい顔ぶれが加わることもある。同じ理由で珍しいスポット入荷品が店頭に並ぶこともだ。
AG-750M-JPと同じフロアには、ZOTACから2016年7月に登場した企業向けのGeForce GTX 1080搭載カード「GeForce GTX 1080 Blow」のバルク品が並んでいた。価格は2万7478円だ。数十台入荷したが、「土曜日まで在庫が残っているか微妙」という状況とのこと。
製品だけでなく、街の往来はどうなったのだろうか。
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