テレワークをもっと快適に! 今こそスマート家電を導入すべき理由テレワーク時代のスマート家電(1/2 ページ)

» 2020年04月03日 12時00分 公開
[渡辺まりかITmedia]

 新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で、これまでなかなか踏み切れなかったテレワークを導入するようになった企業が増えている。突然のことで戸惑っている人がいる一方、既に導入していた企業で「会社じゃないと仕事したくない」「今の環境を変更するのが面倒」などとテレワークに消極的だったビジネスパーソンでも、テレワークせざるを得ない状況になっている。

 「テレワーク」とは、日本テレワーク協会の定義によれば「テレ(≒遠隔)」で「ワーク(≒働く)」する働き方を意味する造語だ。場所や時間にとらわれないことから、働き方改革の切り札として総務省でも注目されている。

 とはいえ、各所で外出自粛要請が出ていることもあり、フリーランスのライターやエンジニア、これまでテレワークを行ってきたビジネスパーソンが好むカフェなどのサードプレイスは使えない。自宅で粛々と仕事を行う人が多いのではないだろうか。そもそも、テレワークとかのんきなことを言っていられないと切羽詰まった状況に陥っている人もいるだろう。

 好きな場所で働けるテレワークが、限定的な場所にしかいられない状況で広まったというのも、なんだか不思議な感じだ。

テレワーク 現在の私の仕事環境。キッチン脇のカウンターが作業場となっている。これは引っ越したばかりであること、インターネット回線が開通しておらず、仕事部屋の構築ができていないことによるもので、まるで毎日カフェで作業をしているような感じだ

テレワークで感じる自由な不自由さ

 在宅で仕事ができるということは、都会でよく見られる通勤地獄からの解放を意味する。通勤時間0分で仕事に取りかかれるのだ。往復の通勤に使っていた日々の数時間を自由に使えるというのはありがたい。

 しかし、である。例年、3月末から4月頭というこの時期は、元々春休みの時期ではあるが、3月に入ってから長い春休みを取っている学校も多い。ある程度大きくなれば分別もつき、親が仕事をしているから自分たちは別の部屋で勉強をしたり、本を読んだり、プラモデルを作ったりして過ごそうとなるだろうが、そうでなければ親が家にいることがうれしくて、ちょっとした発見や思いつきを報告しにくるので仕事が中断するのもしばしばだ。

 在宅ワーカーは、そのような子どもの需要を満たしながら、日々要求されている仕事をこなさねばならず、さらにいえば、家にいるから気になってしまうアレコレとも戦わねばならない。自由なようでいて不自由な面が見えてくる。できれば、それらのいくつかだけでも手抜きをしたい。

在宅ワーク×スマート家電=快適に

 そんな夢をかなえ、少しの自由を与えてくれるのが、スマート家電と呼ばれる製品群だ。

 少し考えてみてほしい。職場は一定レベルの清潔さを保っている。時代によっては、社員のうちの誰かが早く出社したり、当番制だったりで拭き掃除や掃き掃除などをしてくれていたかもしれないが、今では管理会社が雇っている清掃員が毎日掃除機をかけ、時々は床にポリッシャーをかけ、外壁や窓ガラスを拭き上げてくれる場合が多い。

 しかし、家に設けた仕事スペースはそうもいっていられない。清掃員もいなければ、戸建てならそもそも家のための管理会社も存在せず、自分たちでどうにかするしかない。誰かがやらねば汚れる一方、朽ちていく未来しか待っていないのだ。

 ここで15分〜30分ほどの時間を使って掃除機をかけるのではなく、ロボット掃除機を使うのはどうだろうか。外出時や終業後、あるいは就業前という決められた時刻に掃除機がけをするように設定しておけば、毎日ほこりのない環境で仕事を始められる。もちろん、スマートスピーカーと組み合わせれば、任意のタイミングで声だけで掃除をお願いできる。これで清掃員を雇ったような快適さが得られるわけだ。

 職場に話を戻してみよう。人によって暑さ寒さの好みはあれど、大抵の場合、仕事をするのに快適な環境となっている。照明しかり、空調しかりだ。管理事務所でコントロールしていることもあれば、自由に温度設定を変えられるオフィスもあるが、いずれにせよ誰かがセットしてくれている。

 在宅ワークなら、これらもスマート家電で行える。室温が一定の温度より上がったら、もしくは下がったら自動的にエアコンをオンにして、快適に仕事を続けられるように設定できるし、照度を取得して、ある程度暗くなったら照明をつけるなども可能だ。

 製品によってはネットから得た情報で、日没時刻に合わせて点灯してくれるというものもある。仕事に集中しているときには、エアコンや照明のリモコン操作すら煩わしく感じるので、快適な環境が自動的に整うのはありがたい。

テレワーク ふと気がつくと、ここまで暗くなるまで気づかないことがあるし、気づいていてもリモコンを取りに立ち上がるのがおっくうで、放置していることもある。長期的に考えて、目に良くないのは確実だ

 また、いくら在宅で仕事をしているとしても、服は着ないといけない。それが仕事に対する礼儀というものだ。そのため、毎日着替える服を洗濯する必要があるだろう。昔の洗濯機であれば、洗濯コースによって「開始から45分後に終了する」という具合に時間の目安をつけやすかったが、最近はAIだかなんだかで洗濯物の量によってかかる時間が前後する。そろそろ終わる頃だと思って見に行くと、あと2分ほど残っていて、その2分を洗濯機の前で無駄に過ごさねばならない、といった事態も生じてしまう。

 いっそのこと、「洗濯が終わりましたよ、マダム」と教えてくれる執事か、または秘書でもいればいいのだが、もちろん雇用するような財力も部屋に余分なスペースもない。

テレワーク 全てを買い換えなくても、スマートプラグやスマートリモコンで解決できる場合もあるはずだ(+Stykeの資料から)

 そのような課題も、スマート家電である程度は解決できると考えている。もちろん、洗濯機を買い換えることなく実現するのが本連載の趣旨でもある。最小限の出費で最大限の手抜き効果を得たいのだ。

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