noblechairs(ノーブルチェアーズ)は、2015年にドイツで創業したゲーミングチェアブランドだ。日本と並ぶ自動車大国発祥のブランドらしく、その製品は自動車のシートに着想を得たものが多く、長時間座っても疲れづらいことが特徴だ。
その日本代理店を務めるアーキサイトは7月27日まで、noblechairsのハイグレードモデル「BLACK EDITION」をクラウドファンディングサイト「makuake」で販売している。BLACK EDITIONは、表皮素材が通気性と透湿性に優れる「ハイブリッドPUレザー」に変更され、蒸し暑い日本の夏でも快適に使えるという。
そんな中、筆者に「BLACK EDITIONのうち、どれか1脚を試してみませんか?」と声がかかった。2019年3月の引っ越しの影響で、筆者の家にはデスクがあるのに椅子がない状態が続いており、4月から本格化したテレワークにおいてデスクを使えずにいた。ある意味で「渡りに船」である。
この記事では、「noblechairs ICON BLACK EDITION」(税込み販売予定価格6万2820円、以下「ICON」)を一足先に試した上で、率直な感想を記そうと思う。
ICONを含むnoblechairsの導入に当たっては、まず自宅に搬入できるかどうか検討するようにしたい。梱包(こんぽう)がとても大きく、重たいのだ。参考として、各モデルの梱包のサイズと重量を以下に記す。
まず、重量的に1人で運び入れるのは困難だ。筆者の自宅は3階にあり、エレベーターがない。そのような環境ではとても1人で運べない……と思ったが、何と運送会社のドライバーは1人で玄関まで運んできた。思わず「1人で運んできたんですか?」と聞いてしまった。
また、サイズ的に階段、エレベーター、玄関や屋内外の通路を通せるかもチェックしておきたい。筆者の自宅では、梱包の天面を横にしないと取り回せなかった。不安な場合は、注文する前に搬入経路の幅をチェックしよう。
ICONの梱包は、何とか仕事部屋(?)に運び込めた。次は梱包を解いて組み立てる……のだが、梱包そのものが大きいのに加えて、部品も場所を取るものが多いので、ある程度広い部屋で組み立てることをお勧めする。
梱包を天面から開けると、まず背もたれが出てくる。この時点で座面の一部(肘掛け)が見えているが、気にせずに背もたれをどかすと枕が姿を見せる。
枕とその下の保護シートをどかすと、腰当て、ツールボックス、座面ブラケットと脚が現われる。座面本体を取り出すには、脚をどかす必要がある。
ICONには、イラストによる組み立て手順書と日本語化された取扱説明書兼保証書が付属する。手順書を見れば組み立ては問題ない……が、文字による説明がほとんどない。いわゆる言語ニュートラル(言語を問わない)解説書にありがちなものだが、文字が少ない故にかえって分かりづらいこともある。
そのことを踏まえてか、アーキサイトはYouTubeに組み立て手順の解説動画をアップロードしている。この動画を見ながら作業すれば、問題なく組み立てられるはずだ。
組み立ての難易度はそれほど高くない。工具もツールボックス内にあるもので完結できる。ただし、背もたれ部分の固定については、サイズの合う軸の長いプラスドライバーがあるならそれを使った方が楽に作業できるかもしれない。
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