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» 2020年07月31日 12時00分 公開

お手軽ゲーミングPCの道:今ベストな「5万円台スト5PC」の形を再考する【追加ベンチマーク編】 (1/5)

2020年3月からスタートした本連載だが、この4カ月間で外部環境が大きく変化した。それらの最新動向をチェックしつつ、初号機のAMDモデルに加え、弐号機のIntelモデルを作り、格安ゲーミングPCの勘所を探った。

[西川善司,ITmedia]

 この「対戦格闘ゲームのPC版ストリートファイターVを、最高画質でストレスなく楽しめる5万円台の自作PC」(以下、5万円台スト5PC)連載は、今回で6回目を迎えるが、6月は急に忙しさが増してしまい、寄稿することができなかった。というわけで、久々の掲載となるので、初号機のAMDモデルで実際に「ストリートファイターV」をプレイするフェーズに移行しようと思っていたのだが、ここ最近、大きく変わった自作PCのトレンドをまとめることにした。

 つまり、連載をスタートしてから4カ月も経ったため、改めて2020年7月時点でのベストな5万円台スト5PCの形を再考することにしたのである。具体的には、「パーツ選定編」で採用を決めたCPUやGPU、そして選外となったCPUやGPUの最新事情を整理しつつ、追加のベンチマークを行った。

連載:5万円台スト5PCを作る

スト5PC AMD採用の初号機。ついに弐号機も登場!

AMDが放ったCPU価格破壊兵器「Ryzen 5 1600AF」を入手

 さて、本連載第2回のパーツ選定編では、「ストリートファイターVは、CPUは6コア程度あれば十分にプレイできるだろう」という想定の下に、AMDの6コア12スレッド対応の「Ryzen 5 1600」(3.2GHz〜3.6GHz)が1万1000円(税込み、以下同)でベストバイであると判断して採択した。

 しかし、その後、そういった「AMDのコストパフォーマンスに優れたCPU」の価格動向が微妙に変化した。

 昨今のコロナ禍への対策として、政府が打ち出した「10万円の特別定額給付金」の影響もあってか、「10万円未満で自作するPC」的な企画が各所で行われ、その影響なのかどうかは知らないが、そうした「コストパフォーマンスに優れたCPU」が品薄状態となり、最終的には資本主義原理が働いて価格が一気につり上がってしまったのだ。一部のモデルでは、品切れとなってしまったものもある。

 具体的には、本連載で採用したRyzen 5 1600は、1万7000円くらいにまで高騰して、その後、売り切れとなった。第2候補として上げていた同じく6コア12スレッドの「Ryzen 5 2600」(3.4GHz〜3.9GHz)は今でも市場に存在はするが、当時1万4000円だったのが今は1万8000円以上へと高騰し、当初のうま味が薄れてしまっている。

 そして5月上旬には、Ryzen 5 1600のマイナーチェンジ版「Ryzen 5 1600AF」が税別9980円というバーゲンプライスで発売されて話題になった。「良コスパCPU」への渇望が絶頂だった時期と重なり、こちらも瞬殺。今も売り切れ状態が続く。

スト5PC AMDが発売したRyzen 5 1600AFのパッケージ。「Ryzen 5 1600」のマイナーチェンジ版となる
スト5PC Ryzen 5 1600AFは実際のところ、Ryzen 5 2600のクロックダウン版で12nm製造プロセスで内部アーキテクチャーはZen+へと進化している

 このRyzen 5 1600AF、北米地域では2019年年末から85ドルという格安価格で販売されていたモデルで、実のところ、CPUのコア自体はRyzen 5 2600と同じだったりする。

 ただし、動作クロックがRyzen 5 2600の3.4GHz〜3.9GHzに対して、Ryzen 5 1600AFは元のRyzen 5 1600と同じ3.2GHz〜3.6GHzへと引き下げられ、製品型番と性能のバランスを取っている。そう、Ryzen 5 1600AFは1000型番系なのに、中身は12nm製造プロセスの「Zen+」なのだ。人気が集中するのも納得である。

 この連載企画では、運良くこのRyzen 5 1600AFを入手できたので、前回と同様のベンチマークを計測して性能比較を行った。

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