レノボ・ジャパンのゲーミングPCブランド「Legion」(レギオン)。家電量販店の店頭でも専用コーナーが用意されるなど、デスクトップPCからノートPC、そしてゲーミングPCデバイスとさまざまな製品が展開中だ。
そこで、現行の最新モデルのミドルレンジでは上位となる「Legion 550Pi」(82AW003CJP)を紹介しよう。Legion 550PiではGPUがGeForce RTX 2060、GeForce GTX 1650Ti、GeForce GTX 1650の3種類から選べるが、今回試用したのはGeForce RTX 2060を搭載したものだ。その他のスペックの概要は以下の通りとなる。
Legion 550Piのスペック | |
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CPU | Core i7-10750H(Comet Lake、6コア12スレッド、2.6GHz〜5.0GHz) |
GPU | GeForce RTX 2060(6GB GDDR6) |
メモリ | 16GB DDR4-2933(8GB×2、DDR4 SODIMM 2933MHz) |
ストレージ | 1TB PCIe Gen3 x4(M.2 NVMe SSD) |
液晶ディスプレイ | 15.6型IPS方式液晶(1920×1080ピクセル) |
リフレッシュレート | 144Hz |
電源 | 230W(専用ACアダプター) |
キーボード | 日本語84キー(ホワイトバックライト付キーボード) |
無線LAN | Wi-Fi 6対応(IEEE 802.11ax/ac/a/b/g/n準拠) |
OS | Windows 10 Home(64bit) |
この構成で求めるとなると、同社のダイレクト販売価格では税込み26万8180円となるが、原稿執筆時にeクーポンを適用するとおおよそ16万円台前半で買える(適用されるeクーポンなど時期によって異なる)。スペックを考えると納得できる範囲に収まっていると言えるだろう。
Legion 550Piの外観だが、液晶ディスプレイには狭額縁ベゼルが採用されているので、15.6型の液晶ディスプレイを使いながらも本体サイズは約363.1(幅)×259.6(奥行き)×23.6(厚さ)mmと比較的コンパクトだ。重量も約2.3kgとこのクラスでは標準クラスにある。
新モデルの特徴となるのが、「Legion TrueStrike」と呼ばれているキーボードだ。テンキーを用意する他、ゲームで多用するSキーに突起を設けたり、カーソルキーを一回り大きいキートップにしたりするなど工夫が施されていて使いやすい。バックライトは白色のみ(上位モデルの750iはCorsair iCUE対応)だが、キーを視認しやすいようになっている。
キーピッチは実測で約19mm、キーストロークは約1.5mmを確保する。キートップはくぼみがあり、指をしっかりとホールドしてくれるのに加え、キーボードのパンタグラフ内にあるラバードームの形状を変更したソフトランディングスイッチと合わせてタイプ感も良好だ。
ただし、テンキー付きのキーボードの宿命ではあるが、スペースキーの位置がディスプレイの中央より、かなり左に寄っているのは好みが分かれるところだろう。タッチパッドの反応はよく、一体型ではあるが左右のクリックも操作しやすい。
「Legion Coldfront 2.0」と呼ばれる冷却システムの採用も見どころだ。デュアル液晶ポリマーファン内蔵し、ボディーの複数箇所に温度センサーを配置して「Q Control」でモード(パフォーマンス/バランス/静音)を制御する。
エアフローは底面の吸気口から吸い込み、左右両側面と背面から排気する仕組みだ。ゲームなどをプレイしている際にボディーは熱くなるが、勢いよく空気を吹き出すのでしっかりと冷却してくれる。本製品に限った話ではないが、他のゲーミングノートPCと同様に、Core i7-10750とGeForce RTX 2060という組み合わせでは発熱量が大きく、ベンチマークテスト実行時やゲームプレイ時に排気音はかなりうるさくなる。
インタフェースは、左側面にはPowered USBに対応するUSB 3.0およびヘッドフォンジャック、右側面にUSB 3.0端子と電源のインジケーターのみと最低限にし、残りを背面にまとめている。同社では、配線絡みのトラブルを防ぎ、ゲームに集中できることを配慮したという。
続いて、ベンチマークテストで本製品の性能を見ていこう。
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