天井への取り付けが完了した時点で照明としてはすぐに利用できるが、Bluetoothスピーカー機能やスマートリモコン機能、さらにはスマートスピーカーとの連携を行うためには、スマホに専用アプリをインストールする必要がある。スマートリモコンに登録可能な機器は、TVとエアコンのみなので注意したい。
ちなみに、取り付けを完了した時点で温度や湿度、照度のデータ取得が始まりグラフ表示が可能になるので、スマホアプリのインストールは後回しでも構わないので、物理的な取り付けは先に終えておくことをお勧めする。
さて今回の製品で強化されたのが、人感センサーを用いた運転だ。人感/温度/湿度/照度の4つのセンサーを搭載しているのは従来モデルと同じだが、今回のモデルでは、人感センサーにまつわる新機能が追加されている。具体的な使い方の例と、その実用性を見ていこう。
1つ目は、人の入室/退室と連動した家電の自動オン/オフだ。帰宅時に照明/TV/エアコンを一斉にオンにしたり、外出後に点いたままのこれら機器を自動的にオフにしたりする使い方が考えられる。有効時間も指定できるので、夜中に部屋に入ったら不意に反応した……といったことも避けられる。平日だけ有効にし、休日は無効にすることも可能だ。
実際に試した限りでは、外出後の自動オフは何かと重宝する。もっとも、そのままでは意図しないタイミングでオフになったり、いつまで経ってもオフにならない場合があったりするので、後述のセンサー感度を最適化するとともに、「設定」→「ユニット設定」にある無人検知時間を、15秒/30秒/1分/5分/15分/30分/60分から適切な時間に設定しておくのがコツだ。
2つ目は、寝床から起き上がるとアラーム音を止める機能だ。設定時刻の15分前から照明が徐々に明るくなり、時間が来るとアラーム音を鳴らす機能に、人感センサーを用いた自動停止機能を追加したものだ。こちらも照明以外にTVやエアコンとの連動、さらに曜日や時間帯の設定が行える。エアコンは照明と同じく、起床15分前から動作する。この「15分前」という値は変更できず、現在時刻から15分未満の設定は無効になる。
この機能では、寝床から起き出したことを人感センサーが検知してアラームが止まるので、寝返りを打った程度では反応せず、起き上がって体を激しく動かす必要がある。後述するセンサーの感度設定によっては、もう少しデリケートに反応するよう設定できるはずだが、思った通りに反応せずイライラすることも少なくない。かなり癖のある機能だ。
3つ目は、「みまもり機能」だ。これは外出時に室内で人の動きを感知すると警告音を鳴らし、併せて指定のアドレスにメールで通知、さらに直前30秒間の室内の物音を録音してアプリから確認できるようにするというもの。空き巣への対策として有効だ。
自宅の見守りといえば、一般的に想像するのは監視カメラのはずで、むしろ自宅内に監視カメラが設置済みであることを前提に、室内を見るために照明を全点灯させる機能などがほしい(現状では警告音が鳴っている間、照明が点滅を繰り返す)。録音した物音を外出先から聞ける機能は、あって困ることはないが、実用性は微妙に思える。
また、本製品には「みまもり」と称する設定画面が2つあるのもややこしい。上で紹介したのはホーム画面にある「みまもり(家)」だが、もう1つ「ホーム画面」→「タイマー」の中にも「みまもり(家)」がある。前者は機能そのものの設定画面、後者は適用される時間や曜日の設定画面なのだが、画面の名前が同じなだけに戸惑う。せめて両画面を相互に行き来できるようにしてほしい。
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