13.3型モバイルディスプレイの決定版か!? ユニークの「UQ-PM13FHD」を試すモバイルディスプレイの道(3/3 ページ)

» 2020年09月15日 12時00分 公開
[山口真弘ITmedia]
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完成度の高い一台。据え置きで使うならスタンドは別途調達を推奨

 ざっと試してみたが、使い勝手にクセもなく、また画面の視野角も広く四隅まで明るいなど、薄さと軽さに加えて表示性能を重要視するユーザーにピッタリの製品だ。そもそも、現行のモバイルディスプレイはそのほとんどが15.6型で、14型未満のノートPCと重ねて持ち歩いても違和感のない13.3型のモデルは数少なく、そういった意味での貴重な選択肢としても魅力だ。

 他社の13.3型モデルと比べた場合、タッチ操作への対応、スピーカー搭載とフル装備であることに加えて、2通りの接続方法に必要なケーブルを全て付属しており、買い足す必要がないのもありがたい。価格は税込み3万8000円前後と決して安価ではないが、13.3型のモデルの中では、トップクラスにお勧めできる。

UQ-PM13FHD ベゼル幅は約5mmとスリムで、見た目もスタイリッシュだ
UQ-PM13FHD ブルーライトカットモードも搭載している。設定画面の「目の保護」から設定する

 そんな本製品の唯一といっていいネックが、マグネットで本体に吸着するカバーと一体型スタンドの安定性だ。タッチ操作に支障をきたすほどではないとはいえ、実際に使っていると画面に触れるたびに背後に倒れないかそこそこ気を使う。これが意外にストレスだ。

 また、本体を持ち上げると本体とスタンドの間隔が変わってしまい、再び角度の調整が必要になるのも、少々煩わしく感じる。必ずしも日々持ち歩かず、また画面の角度調整に自由度を持たせたければ、カバー兼用一体型スタンドは外出用と割り切り、通常利用時にはタブレットスタンドを別途調達した方がよいかもしれない。

 同時に発表されたタッチ非対応の15.6型モデル(UQ-PM15FHDNT)は、画面とベゼルの間に段差があるなど、今回紹介した13.3型モデルとは一部の仕様が異なるが、15.6型モデルとしては珍しく、本体とカバーの合計が1kgを切るという軽さが特徴だ(本体572g、カバー352g)。13.3型ではなく15.6型という条件で探すのであれば、こちらも注目のモデルと言ってよさそうだ。

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