では実際につないでみよう。接続方法はUSB Type-CもしくはHDMIで、前者の場合はケーブル1本、後者の場合はHDMIケーブルに加えて付属のUSB Type-A→Type-Cケーブルで外部から電源を供給する仕組みだ。ポート類は全て左側面に配置されている。
USB Type-Cポートは2つあり、1つは映像信号+電源、もう1つは電源専用だ。HDMI接続で電源を必要とする場合は、後者のポートで問題ないように思えるが、こちらは電源専用ということもあってタッチ信号を伝送できないので、結果的に前者のポートを使うことになる。接続先のデバイスにもよるが、後者のポートを使う機会はあまりないかもしれない。
一方の右側面には3.5mmヘッドフォンジャックの他、各種設定を行うためのダイヤルホイールが搭載されている。上下にスライドさせて項目にフォーカスを合わせ、押し込むことで選択する仕組みだ。その直上には電源ボタンを兼ねた「戻る」ボタンがあり、フォーカスを合わせた項目から上の階層へと戻る時に使用する。
これらはモバイルディスプレイではよくあるギミックで、多少の慣れは必要になるとはいえ、直感的な操作が行える。項目の並びについても、例えばダイヤルを上下方向に動かしているのにフォーカスが移動する方向が左右になるというような、インタフェースのちぐはぐさもない。よい意味でこなれている印象だ。
画面は視野角が広いのはもちろん、四隅までしっかりと明るく見やすい。設定画面も日本語表示で分かりやすく、本連載でこれまで紹介したモバイルディスプレイの中では、完成度はトップクラスだ。あえて気になるところを挙げれば、メニューに用いられているのがいわゆる中華フォントで、かつ1部の日本語訳に違和感があるのが多少気になるくらいだ。
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