では、実際に設置してみよう。本製品にはカバー兼用の一体型スタンドが付属しており、これを用いて本体を設置する。多くのモバイルディスプレイで採用されているのと同じ、折り曲げてマグネットで本体に吸着させる仕組みだ。
使ってみて気になったのは、スタンドの脚を開きすぎるとズルズルと滑ってしまうことだ。今回借用した機材は新品ではなく、カバーの折り目が緩かった可能性はあるが、安定性を重視しつつ、角度調節の自由度を高めたければ、別途タブレット用のスタンドを追加した方がよいだろう。同社では別売スタンド(EPSPSTD)も用意している。
さて、他社のモバイルディスプレイと比べた時にやや珍しい仕様として、ポート類の多くが本体の左側面ではなく、右側面に配置されていることが挙げられる。
左側面にこれらのポートが集中している場合、ノートPCの右側にモバイルディスプレイをぴったり並べようとすると、ケーブルのコネクターとノートPCが干渉しがちだが、本製品はそうした問題もない。ノートPCの反対側からケーブルが出ているので、見た目は決してスマートではないが、実はこの方が取り回しには優れている。
その反対側にあたる本体左側面には、メニューを操作するための5つの物理ボタンが搭載されている。電源ボタンの他に「入力切替」「メニュー」「+」「-」という顔ぶれだ。他社製品では、これらのボタンがジョグダイヤルに集約されていることも多いが、個別のボタンに分かれていた方が操作しやすいことは言うまでもない。
ただし、5つのボタン全てが同じ形状なこともあり、実際に操作しようとすると見分けがつきにくく、操作性は±ゼロといったところだ。アイ・オー・データの製品のように、電源ボタンだけは側面側ではなく正面側にマークを印字するなどの工夫があれば、より使いやすかったかもしれない。
重量は実測611g(本体のみ)と、13.3型としてはそれほど軽くはない。同じ13.3型だと、以前のユニークの製品が446g、アイ・オー・データ機器の製品がスタンド付きで693gだったので、必ずしもアドバンテージはない。とはいえカバー込みで実測905gと、1kgの大台を切っており、15.6型の製品と比べると可搬性は十分に高い。
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