新登場の第3世代「Fire TV Stick」は従来モデルとどのくらい変わった?初代ユーザーは買い換え必至(3/3 ページ)

» 2020年10月07日 12時00分 公開
[山口真弘ITmedia]
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初代のユーザーは買い替え必須。第2世代は使い方による

 今回は主に従来の第2世代モデルと比較したが、さらにそのもう1つ前の初代モデルと比べた場合、レスポンスは雲泥の差だ。何せ初代モデルはリモコン操作に画面がなかなかついてこないレベルだったので、第2世代で高速化した時点で感動したものだが、今回の第3世代モデルではさらに差が開く形になっている。

 初代モデルを所有しているユーザーにとって見逃せないのは、第2世代モデル以降、音量調整ボタンやミュートボタン、TVの電源ボタンがリモコンに搭載されたことだ。これにより、これらの操作のために本製品とTV、2台のリモコンを交互に操作する必要がなくなった。

 そうした意味では、既存ユーザーが本製品に買い替えた場合、第2世代モデルのユーザーは普段の使い方によってはピンと来ない場合もあるだろうが、初代モデルのユーザーはリモコンの機能追加も合わせてその進化に驚くはずで、買い替える価値は非常に高い。実売価格は4980円とリーズナブルで、今後セールなどではさらに安くなる可能性もあり、うまく見極めてゲットしたいところだ。

Fire TV Stick パッケージの比較で、一番左が本製品、残り2つが第2世代モデル。本製品はやや薄いものの、表面積が大きなパッケージに変更されている
Fire TV Stick 初代モデル後期のリモコン(右)との比較。上部の電源ボタン、下部に音量調整ボタンやミュートボタンが追加されている
Fire TV Stick セットアップ時にTVの型番を指定することでTVの音量操作が可能になる

 注意点としては、解像度はフルHD止まりで、上位モデルの「Fire TV Stick 4K」(6980円)や「Fire TV Cube」(1万4980円)のように4Kには対応しないことだ。今回は実機で比較していないが、4Kモデルは第2世代モデル比で80%以上も高速化されているとのことで、既に4Kの視聴環境が整っている場合はもちろん、レスポンスの高速さを求める場合に、あらかじめこちらをチョイスする方法もあるだろう。

 なお本製品は後日、インタフェースの刷新が予告されている(直近では、ライブ配信されているコンテンツを簡単に検索できる「ライブ」タブが追加された)。過去の例からして、おそらく古い世代のモデルについても対応する可能性が高いが、まず今回の第3世代モデルから対応と発表されていること、また世代が古いモデルは仮に対応してもレスポンスに難がある可能性もなくはないので(あくまでも予想である。念の為)、そういった恩恵をスムーズに受けるためにも、新しいモデルへの買い換えは、意味があると言えそうだ。

Fire TV Stick 新たに追加された「ライブ」タブ。ライブ配信されているコンテンツを串刺しで検索、閲覧できるので便利だ
※記事初出時、パッケージの説明に誤りがありました。おわびして訂正します(2020年10月7日18時45分)。


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