今回は主に従来の第2世代モデルと比較したが、さらにそのもう1つ前の初代モデルと比べた場合、レスポンスは雲泥の差だ。何せ初代モデルはリモコン操作に画面がなかなかついてこないレベルだったので、第2世代で高速化した時点で感動したものだが、今回の第3世代モデルではさらに差が開く形になっている。
初代モデルを所有しているユーザーにとって見逃せないのは、第2世代モデル以降、音量調整ボタンやミュートボタン、TVの電源ボタンがリモコンに搭載されたことだ。これにより、これらの操作のために本製品とTV、2台のリモコンを交互に操作する必要がなくなった。
そうした意味では、既存ユーザーが本製品に買い替えた場合、第2世代モデルのユーザーは普段の使い方によってはピンと来ない場合もあるだろうが、初代モデルのユーザーはリモコンの機能追加も合わせてその進化に驚くはずで、買い替える価値は非常に高い。実売価格は4980円とリーズナブルで、今後セールなどではさらに安くなる可能性もあり、うまく見極めてゲットしたいところだ。
注意点としては、解像度はフルHD止まりで、上位モデルの「Fire TV Stick 4K」(6980円)や「Fire TV Cube」(1万4980円)のように4Kには対応しないことだ。今回は実機で比較していないが、4Kモデルは第2世代モデル比で80%以上も高速化されているとのことで、既に4Kの視聴環境が整っている場合はもちろん、レスポンスの高速さを求める場合に、あらかじめこちらをチョイスする方法もあるだろう。
なお本製品は後日、インタフェースの刷新が予告されている(直近では、ライブ配信されているコンテンツを簡単に検索できる「ライブ」タブが追加された)。過去の例からして、おそらく古い世代のモデルについても対応する可能性が高いが、まず今回の第3世代モデルから対応と発表されていること、また世代が古いモデルは仮に対応してもレスポンスに難がある可能性もなくはないので(あくまでも予想である。念の為)、そういった恩恵をスムーズに受けるためにも、新しいモデルへの買い換えは、意味があると言えそうだ。
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