車の中でAlexaが使える「Echo Auto」はカーナビの代わりになる?【活用編】山口真弘のスマートスピーカー暮らし(2/3 ページ)

» 2020年10月14日 12時00分 公開
[山口真弘ITmedia]

音楽は再生できる? そもそも車内で他に何ができる?

 本製品はBluetoothで車載のスピーカーと連動し、連携可能な音楽配信サービス、具体的にはAmazon Musicなどの楽曲を車内で再生できる。この場合、再生中の曲の情報は、スマホ上でも連携先のカーオーディオの画面上でも表示される。

 早送りや早戻し、一時停止、音量調整といった操作は、音声による操作はもちろんのこと、スマホ側、カーオーディオ側でも行える。BluetoothのプロファイルとしてAVRCPに対応しているので、これらの連携操作は至ってシームレスだ。

 ただしビルトインのカーオーディオとは異なり、エンジンを掛けたら前回の続きから再生するといった気が利いた機能はなく、手動で再生を開始しなくてはならない。ひんぱんにエンジンの始動と終了を繰り返していると、音楽再生を毎回スタートするのが面倒になり、そのうち「もういいや」となってしまうこともしばしばだ。ここはユーザーの手を煩わせないよう、もうひと工夫欲しい気はする。

 音楽再生だけでなく、ニュースやradikoを聴いたり、さらにはKindle本の読み上げなどにも対応している。スマートデバイスの操作のように、もともと自宅内での利用しか想定されていない機能を除けば、通常のEchoでできることはほとんどが可能と考えてよいだろう。

Echo Auto Bluetoothでカーオーディオと連携してAmazon Musicを再生中。曲名、ステーション名、アーティスト名などが表示される
Echo Auto この画面での早送り、早戻し、一時停止なども行える
Echo Auto スマホのAlexaアプリ上でも同じ画面が表示されており、こちらでも操作は可能だ
Echo Auto この他、ニュースやradikoを聴くこともできる
Echo Auto 今回はBluetooth経由で再生しているが、3.5mmのイヤフォンジャックを用いてAUXケーブルで接続することもできる

カーナビの代わりに使える?

 さて「Alexaが車の中でも使える」と聞いて、おそらく多くの人が真っ先に疑問に思うのが、カーナビ代わりに使えるのかどうか、ということだろう。車の中で音声アシスタントを使って操作するとなれば、さもルート案内をしてくれそうに思える。音声操作に対応したカーナビがまさにそれだからだ。

 しかし残念ながら、本製品にはそのような機能はなく、カーナビとも連動しない。目的地までのルート案内をリクエストすると「交通情報をお知らせすることは、まだできません」と、わざわざ「まだ」と断っていることからして、将来的にはありうるのかもしれないが、現時点では非対応だ。

 そもそも本製品をしばらく使っていると、機器の性格自体、カーナビとはかなり異なっていることを感じさせる。カーナビは特にリクエストしなくともルート案内や渋滞情報を適宜教えてくれるが、本製品はこちらから話しかけない限りは無反応で、能動的に話しかけてくることはない。

 もっとも、最寄りの施設を検索し、その結果を読み上げることは可能だ。Echo Dotなどの据え置きモデルでは登録された自宅住所を基点にしての検索しか行えなかったが、本製品は場所が刻一刻と変わる車内でも、現在地をベースに検索が行える。最寄り施設の検索はもちろん、現在いる場所の天気予報を検索することもできる。

Echo Auto 本製品はそもそも画面を持たず、カーナビとも連動しないので、何らかの情報を知らせるにしても、音声で伝えることしかできない
Echo Auto 現在位置をリアルタイムで取得し検索結果に反映させるには、Alexaアプリの位置情報の権限を「常に」に設定しておく必要がある

 最寄り施設の案内といっても、音声で候補を読み上げるだけで、その後のアクションにつながってはいない。候補が1つしかない場合は現地までの距離、住所、(店舗の場合は)営業終了時間も読み上げてくれるが、単にそれだけだ。従ってユーザーは、そこに行きたい場合、Alexaが読み上げた施設名を頭の中でメモし、改めてカーナビで検索しなくてはいけない。

 理想的なのは、読み上げられた候補の中からユーザーが選んだ施設について、現在地からのルート検索を実行、それをカーナビに渡して現地まで案内してくれることだが、そこに至るまでの道は遠そうだ。この後に紹介するAlexaの新機能「Auto Mode」では、そうした範囲までカバーしているようだが、少なくとも現時点では既存のカーナビに任せる方向で考えておいた方がいいだろう。

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