スマートスピーカーの便利な用途の1つに、タイマー機能がある。口頭で時間を指定してタイマーをセットできるので、作業中など手が離せない状態での利用に重宝する。料理中など、このタイマー機能を活用している人は多いはずだ。
もっとも、画面のないスマートスピーカーの場合、残り時間を確認するにはわざわざ口頭で「残り時間は?」と問い合わせなくてはいけないのが厄介だ。かといって確認を怠ると、タイマーのセット自体をミスしているのを見逃したりもする。
こういった場合の解決方法としては、従来はディスプレイ搭載のスマートスピーカーを使うくらいしかなかったのだが、ここに新たに加わったのが、新発売の「Echo Wall Clock」を使う方法だ。実機を借用できたので早速試用した。
「Echo Wall Clock - Disney ミッキーマウス エディション」は、直径が約25cmの壁掛け時計だ。製品名からも分かるように、ミッキーマウスのキャラクターを模した文字盤のデザインを採用しており、ミッキーの腕の角度で、時刻を表す仕組みになっている。
見た目は一般的な壁掛け時計そのもので、背面のフックを使って壁に掛けて利用できるのだが、本製品の大きな特徴は、Echoと連動し、タイマーの残り時間を可視化できることだ。
例えば、Echoに対して15分のタイマーをセットすると、このEcho Wall Clockの文字盤にある15分ぶんの目盛りがLEDで点灯し、カウントダウンが開始される。これならば、タイマーの残り時間をいつでも目視で確認できるし、タイマーのセットをうっかりミスしていてもすぐに気が付く。
セットアップは、本体に電池を入れた後、近くにあるEchoに対し「Echoの時計を設定して」と呼びかける。すると本体背面のペアリングボタンを10秒間長押しするように促されるので、指示通りにボタンを押すと、約1分でBluetoothによるペアリングが完了し、本製品がEchoから認識される。
認識が完了すると、自動的に時刻合わせが始まる。Echoに設定されている時刻が、そのままクロックに転送され、時針と分針が回転して時刻を指し示す。手動で時刻を合わせる必要はない。
この仕組みは、市販の電波時計と非常に似ている。電波時計の場合は、日本に2カ所ある電波塔から飛んでくる電波を拾い、自動的に時刻を調整する。時針と分針が自動的に動いて時刻をピタリと合わせる動きは、本製品とウリ二つだ。ただし電波時計の場合、電波状況が悪いと手動での設定を余儀なくされることも多い。
それに対して本製品は、Bluetoothが通信可能な半径9m以内にEchoがあれば、自動的に時刻をセットしてくれるので、確実性はかなり高い。本製品は分針を回すためのつまみ自体が存在せず、手動での時刻合わせは不可能なのだが、この仕組みであれば問題はないだろう(潰しが利くという意味ではあった方が望ましいが)。
早速、利用してみよう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.