もう1つの大きなトピックは、日本専用キーボードの搭載だ。同社の企業向けノートPC「HP Elite Dragonfly」シリーズでも導入された日本専用キーボードだが、キーボードの左右にあったスペースを切り詰めることにより、新たにWebカメラのオン/オフボタンや指紋認証ボタン、さらには電源ボタンを追加しながら、約19mmの正方ピッチと約1.3mmのキーストロークを確保している。
加えて、英語キーボードで多く見られたEnterキー右側のPageUp/PageDown、Home/Endといったキーをカーソルキー回りに移すことにより、EnterキーやTab、Shiftキーなどの大型化も実現した。
最近では電源ボタンや指紋認証ボタンをキーボード面に備えるノートPCが増えているが、その多くでDeleteキーやBackSpaceキーの位置変更、ファンクションキーとの併用などによりキー入力の際に不便さを感じていたが、本機でそのような心配は不要だ。キーを強く押し込んでもボディーがしなることもない。
同社が日本市場のニーズを反映して製品化したというだけにアイソレーションタイプのキートップは約15×15mmあり、キーの間隔も離れているので入力しやすいが、カーソルキーは約13(横)×8(縦)mmと小さく、PageUp/PageDownキーが隣接しているため、この部分の操作は慣れが必要だろう。
ボディーのサイズは約298(幅)×220(奥行き)×17(厚さ)mmで、重量は約1.36kgとなっている。実測の重量は約1294gで、手に取るとずっしりとした感触はあるが、ボディーの剛性感は高く、液晶ディスプレイを回転させてタブレットモードに切り替えるときもぐらつきがないのは頼もしい。
Bang & Olufsen監修のスピーカーは、液晶ヒンジ部と底面左右手前側に計4つ内蔵されており、NetflexやYouTubeの動画再生だけでなく、ビデオ会議の音声も聞き取りやすい。
ボディーは奥からパームレストに向かってスリムになる形状もあって、インタフェースは必要最小限に絞り込まれている。それでも、3.5mmのヘッドフォン/マイク兼用端子、microSDカードスロット、電源オフ時のチャージ機能をサポートしたUSB 3.0(Type-A)×1、Thunderbolt 4×2を備える。特にThunderbolt 4はUSB Power DeliveryとDisplayPort Alternate Modeに対応しており、給電も映像出力もケーブル1本でこなしてくれる。
続いて、内部システムをチェックしよう。
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