ついに日本専用キーボードと3:2のアスペクト比にカジを切った日本HP「HP Spectre x360 14」を試す(3/5 ページ)

» 2020年12月14日 12時00分 公開
[田中宏昌ITmedia]

第11世代CoreのCPUとOptaneメモリ搭載のSSDを採用

 今回投入されたHP Spectre x360シリーズは全てIntelの第11世代Coreプロセッサ(開発コード名:Tiger Lake)を採用しており、評価機には4コア8スレッドのCore i7-1165G7を内蔵する。ターボブースト時は最大4.7GHz、cTDP-up周波数は2.8GHz、cTDP-down周波数は1.2GHzで動作し、内蔵グラフィックス機能としてIntel Iris Xe Graphicsを備える。

 第11世代Coreプロセッサの中では上から2番目に位置するCPUで、CPUやGPU性能だけでなく、AI処理も高速化されているのが特徴だ。

HP Spectre x360 14 「HWiNFO64」の概要表示。CPUのCore i7-1165G7は、Operating Rangeが12〜28WのUP3で、96基のグラフィックス実行ユニットを内蔵したIntel Iris Xe Graphicsを装備する
HP Spectre x360 14 HWiNFO64でCPUについて詳細表示をしたところ。PL1は30W、PL2は51Wと表示されている
HP Spectre x360 14 「CPU-Z」の画面
HP Spectre x360 14 「GPU-Z」の画面

 メモリはオンボードで16GB(3733MHz、LPDDR4x)、ストレージは32GBのOptaneメモリを搭載した容量1TBのIntel Optane Memory H10 with Solid State Storageと、ゆとりのある構成だ。

HP Spectre x360 14 CrystalDiskInfoでの表示。容量1TBのIntel Optane Memory H10 with Solid State Storageを内蔵する。公称速度はシーケンシャル読み出しで毎秒2400MB、シーケンシャル書き込みで毎秒1800MBとなっている
HP Spectre x360 14 「CrystalDiskMark 7.0.0」(ひよひよ氏・作)でSSDの速度を計測した結果。ハイエンドモデルのSSDにはかなわないが、通常の用途では不満のないスピードを備えている

 無線機能は最新のWi-Fi 6をサポートし、Bluetooth 5.0にも対応する。

 ユニークなところでは、無線LAN接続時に手軽にファイルを共有できる「HP QuickDrop」機能が挙げられる。別途QuickDropアプリを対象デバイスにインストールすることにより、ファイルを手軽に転送できるようになる。無線LAN接続時はファイルサイズの制限もなく(LTE接続時は50MBまで)、PCやiOS、Androidなどでも利用可能だ。

HP Spectre x360 14 写真や動画、テキストやドキュメントファイルを手軽に転送できる「HP QuickDrop」の画面(左)。スマホやタブレット、他のPCなどにQuickDropアプリを導入して本機と接続すると、ファイルをドラッグ&ドロップするだけでまとめて転送できる(中央)。スマホに画像ファイルを転送しているところ(右)

 最後に、ベンチマークテストで本機の実力を見ていこう。

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2024年04月27日 更新
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