もちろん、ProRAWは、まだリリースされたばかりの最初のバージョンであり、これから発展していく技術だ。今の状態が決して完璧というわけではない。
kyosyu的には、iPhoneで撮る写真は全てProRAWで撮影したいのに、勝手にRAW撮影モードが解除される問題や、RAWデータのままWindowsに取り込むのがかなり大変(USB-Lightningケーブルで接続してWindows標準の「フォト」を使って取り込む必要があり、これも必ずしも動作が安定していない。今のところ、iCloud写真を経由させる必要がある)と指摘する。
ただし、例えば将来、RAWファイルフォーマットそのものがバージョンアップされ、iPhone 12 Pro/Pro MaxのLiDAR技術を使って被写体と背景の切り分け情報なども最初から扱えるようになれば、写真加工の手間が大幅に楽になると期待を寄せている部分も大きい。
「今のProRAWは、ややRAW現像の初心者向けというイメージがある」というkyosyuだが、今後、ProRAWがkyosyuのようなプロ写真家の要求にも応えるように進化していけば、商業写真の世界もさらに大きく変わるかもしれない。
特にこのコロナ禍では、海外のファッション雑誌では、カメラマンがモデルに直接会わずにZoomなどを利用してリモートで写真の撮り方を指示して自撮りさせ、その写真を加工したものが有名ファッション雑誌の表紙を飾るといったことがはやって大きな話題となった。
多くのファッションモデルも愛用しているiPhoneで、ProRAWが当たり前になれば、そうしたリモート撮影の可能性も大きく大きく開けてくるのではないかと、kyosyuは期待しているようだ。
なお、iPhoneで撮影した年末年始の写真をソーシャルメディアで共有する場合は、Apple公認のハッシュタグ#shoton[機種名] や #[機種名]を使おう。AppleはiPhoneで撮った写真の広告を世界展開しているが、こういった写真もこのようなハッシュタグを通して発見されたものが多いと聞いたことがある。
例えばiPhone 12 miniで撮ったなら #shotoniPhone12mini、Proで撮ったなら #shotoniPhone12Pro 、Pro Maxなら #shotoniPhone12ProMax といった具合だ。これらのハッシュタグをクリックしてみると、自分と同じiPhoneで世界中の人たちがどんな写真を撮っているかが確認できる楽しさもある。
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