Acerは5月27日(台湾時間)、SpatialLabsの裸眼立体視技術を統合したノートPCのプロトタイプ「ConceptD SpatialLabs」を披露した。この技術は同社のクリエイター向けブランド「ConceptD」のノートPCに搭載することを前提としているが、まずは「Unreal Engine」を利用している開発者を対象に3カ月間のモニタープログラムを実施し、製品化に向けた検討を実施する。
このプロトタイプは、SpatialLabsの「視線追跡技術」「立体3Dディスプレイ」「リアルタイムレンダリング技術」を組み合わせて裸眼で3Dモデルを見られるようになっている。
立体3Dディスプレイは、4K(3840×2160ピクセル)の液晶パネルと液晶レンチキュラーレンズを組み合わせたものだ。視線の追跡はディスプレイ上部にあるステレオカメラを使って行っており、頭と目の位置に応じて、両目に対して異なる画像をリアルタイムに移し出せるようになっている。立体視モードのオン/オフはすぐに切り替え可能だ。
このソリューションを使うことで、3Dグラフィックスや3D CADのオペレーター(作成者)が3Dモデルを立体的に確認できるようになり、作業性が向上するという。
裸眼立体視に関するソフトウェアとしては、以下のものが提供される。
先述の通り、ConceptD SpatialLabsはまず、Unreal Engineを利用している開発者を対象とする3カ月間のモニタープログラムで提供される。
機材の送料を含めて完全に無料で利用できるが、Acerが成果物(プロジェクト)のデモと展示を1年間行うことを認めることや、開発に当たってのフィードバックやインタビューに応じることが条件となる。
申し込みは6月30日(台湾時間)まで受け付ける。モニターに当選した場合は、同日以降にAcerから連絡が入る。
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