グラフィックスカードとは状況を異にしていた大容量HDDとSSDだが、こちらも買いの勢いは落ち着いたと方々で聞いた。あるショップは「グラフィックスカードとは別のグループがマイニングや転売目的で購入していましたが、パタッと見なくなりましたね。念のため購入制限を続けていますが、そろそろ解除してもいいかもと思っています」と話していた。
実際、今週に入ってTSUKUMO eX.はSSDの購入制限を解除するなど、購入制限を緩和する動きが表に出ている。
ただし、先週触れたマレーシアにおけるロックダウンの影響はまだ表面化しておらず、今後の動きを警戒する声は大きい。TSUKUMO eX.は「今は代理店にも在庫があるものの、既に全体的な値上がりは起きていますし、楽観はできないです」という。また、パソコン工房 秋葉原BUYMORE店も「品切れになった大容量HDDは、なかなか再入荷されない状況なので、特定の目的の人には厳しい状況は普通に続いていると思います」と話していた。
別のショップは「10TB以上のNAS向けHDDは、メーカーに発注したものがキャンセルされるくらいの状況です。まだロックダウンの影響は見えませんが、回復には相当時間がかかるんじゃないかと思いますね」という。HDDマイニングという突然発生した需要が残した波紋は、グラフィックスカードとはまた違った形で広がっている様子だ。
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