28日の金曜日にPCパーツショップを巡ると、先週に引き続きグラフィックスカード売り場は空きが目立っていた。しかし、GeForce GTX 1660 SuperやRTX 2060搭載カードは(価格が高騰しているものの)在庫が多く見られ、RTX 3070/3060搭載カードが並ぶ光景も複数あった。
あるショップは「入荷数が少し上向いたのと、転売ヤーを含めて買いの勢いが若干落ち着いたのが影響しているのかもしれません」という。
その背景には中国やインド、イランなど複数の国がマイニング規制に動き出したのがあると推測する声を複数聞いた。別のショップは「国が動くとマイニングファーム(工場)が十分に使えなくなるということで、軌道修正している組織がそれなりにあるのかもしれません」と語る。
ただし、その直後に「買いが止まったわけではなく、少し落ち着いただけ。長期的に見たらそこまで大きな変化ではないので、まだまだ楽観はできません」とクギを刺すことも忘れなかった。
一方で、「相変わらず」と語るショップも半数ほどあり、わずかな変化も街全体で共有するほどには顕在化していないともいえる。
それでも、店頭にそれなりの時間に渡って並ぶグラフィックスカードのバリエーションが増えているのは確かだ。そこは、大容量HDD/SSDとは明確に異なる。HDD/SSDは「むしろ勢いが増しているかも」とのコメントも聞かれるくらいだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.