ビットコインの相場に大きな変化が起きたが、「入荷しても即買われて売り切れる」というグラフィックスカードの枯渇具合に変化の兆しは見られない。
あるショップは「急落したといっても年初と比べたらまだまだ高いですし、今後のカーブがどうなるか。新規にマイニングを始めようという人の中には足踏みする動きがあるかもしれませんが、トータルで考えたら微々たるところですし」という。
またあるショップは「仮にマイニング熱が止まっても転売ヤーは残ります。転売で買う人たちには、マイニングだけでなく普通のゲームや研究のために欲しいという人もいて、慢性的な供給不足が収まるまでは気が抜けないでしょう」とも話していた。
いずれにしろ、今週の値動きから状況改善に期待を寄せる声は皆無に近い。
ただ、枯渇しやすいカードには変化が生じている。GeForce RTX 3080/3070/3060 Ti/3060が売り切れとなるのは相変わらずだが、RTX 2060やGTX 1660 Superの在庫は比較的見かけるようになった。RadeonもRX 6800 XT/6800の在庫は薄いが、RX 6900 XT/6700 XTはモデルさえ選ばなければ入手できるショップは多い。
逆に長らく対象外といわれたGeForce RTX 3090搭載カードは品薄傾向が強まっている。TSUKUMO eX.は「4年ほど前に始まったマイニングブームのときも、ミドルレンジから始まって最終的にはウルトラハイエンドクラスまでターゲットになりました。今回もそういう動きが出てきています」という。RTX 3090カードも価格が高騰しているが、それでもこの動きは止まらないようだ。
一方、HDDマイニングはむしろ対象モデルの拡大が目立っている。
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