大容量HDDのブームが再燃しているのは先週のレポートの通りだ。しかし、12TB以上のNAS向け/監視カメラ向けHDDの流通量はもともと多くなく、多くのショップが枯渇に近い状況になっている。
オリオスペックは「特に16TBと18TB HDDは世界中で品薄になっていて、データセンター向けに確保に走る動きがそこかしこで起きています」と話す。
このため、ターゲットにされる領域は広がりをみせている。SSDはM.2 NVMeタイプを中心に2TBモデルが大量買いをされるケースが目立っており、HDDは10TB〜6TBのモデルも品薄が目立つようになってきた。
特にHDDはSeagateの「BarraCuda」シリーズが指名買いされるケースが増えているそうだ。ドスパラ秋葉原本店は「単に同価格帯で安いというところもあるかなと思います。当店では8TBのBarraCudaが売り切れて、今は6TBがターゲットになった感じですね」という。
こうした動きから、従来のユーザーの購入も加速している節があるという。パソコン工房 秋葉原BUYMORE店は「保守パーツの確保のために、個人や法人の方が急いで買いに来られる動きが目立ってきましたね。特殊な購入熱が一般の需要に徐々に広がってきた感があります」と警戒していた。
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