HDDなどのストレージを使ってマイニングできる暗号資産の“採掘”ブームは、4月下旬に突然わき起こった。グラフィックスカードのような深刻な枯渇を心配した多くのショップが、8TB以上のモデルを中心にHDDもすぐに購入制限を設けたのは記憶に新しい。
しかし勢いは維持されず、数日後には落ち着きを取り戻して購入制限を緩和する動きが方々で見られるようになった。このため、一過性のブームとみなされていたが、今週に入って再び大容量HDDの需要が急激に高まっているという。
あるショップは「レジで『12TBの在庫、全部ください』と言われてびっくりしました。さすがに応じませんでしたけど、連日12TB HDDを(購入制限上限ぶんだけ)買っていく人もいて、何かしらの動きを感じています」と語る。
別のショップは「前は海外の人が中心でしたが、連休明けは日本人で『HDDマイニングを試してみたい』という人が出てきた印象ですね。ちょっと読めないところがあります」という。
とはいえ、やはり需要が増しているのは10TBを超えるNAS向けや監視カメラ向けのHDDのみで、コンシューマー向けの主流どころは8TBモデルがわずかにかする程度といわれている。引き続き動向を注視したい。
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